VAUDE Men’s Qimsa Hoody
僕は普段から自転車で通勤やお買い物に行くことが多く、休みの日にはツーリングや自転車キャンプをする日々。これからは絶好のシーズンin。ただ走るだけであればサイクルジャージなど風を巻き込まないピッタリとしたウエアのほうがいいが、お店に入ったり、自転車に乗らない仲間と会う時はさすがにちょっと気が引ける。そんな時におすすめなのが、VAUDEのQimsa Hoody。今回はこちらの偏愛っぷりを語りたい。
私は、VAUDE(ファウデ)のMen’s Qimsa Hoody(メンズ キムサ フーディー)を愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?
登山用バックパックから始まったブランド
VAUDE(ファウデ)は、1974年ドイツのアイゼンバッハにて創業(現在はTettnangに移転)。創設者であるドイツの登山家、A.V.デーヴィッツ( 愛称 ファウデ )が、アウトドア業界のパイオニアとして、先駆的なバックパックの制作をしたことが起源。経験豊かな登山家が集い、彼らの豊富な知識やデータをもとに商品の開発が進められた。2010年、環境に配慮した製品であることを示す独自の基準としてGreen Shapeを立ち上げ、基準を満たした製品にそのラベルを付与することを決定。持続可能性(サステイナビリティ)をコンセプトの軸に、環境に配慮した開発プロセスを重要視しながら、より良い製品を生み出していくと同時に、より良い世界の創造に向けても積極的な働きかけを行っている。それが、今日でも世界的に人気がある理由だと思う。
2024年の今年は創業50周年記念イヤー。個人創業でありながら、50 年にわたり持続可能なイノベーションと自然への近さを組み合わせて発展してきたブランドなのだ。
ドイツのブランドVAUDEとの最初の出会い
僕がファウデに出会ったのは大学生なので、今から25年以上前のことだ。90年代後期の当時、男女共にグレゴリーのウエストバッグが流行っていた。その頃に読んでいたファッション誌BOONやCOOLにたくさんのウエストバッグが載っている中で、こちらのVAUDEを発見したのがきっかけ。掲載されているクレジットから探しに探してその店舗を見に行くと、黒に見えた生地は全面リフレクターになっていた。ロゴもリフレクター。しかも値段はグレゴリーより安かった。
大学生の頃から他人と同じ物は買いたくない、持ちたくないという天邪鬼な僕は、こちらを即買い。この時は、自動二輪免許も取り立てで、230ccのオフロードバイクに乗っていたこともあり、スーパーヘビーローテーションでこのウエストバッグを背負っていたのだ(ウエストバッグといっても肩から斜めがけするのが流行っていた)。
余談だが、その後もファウデが好きで、登山用のハードシェルも買った。たしか4万円くらいだったと思う。おそらく今でも実家のタンスに眠っているはず。
半年間東南アジアを自転車で旅していたときにバッグを見る
その後、20代後半で東南アジアを半年間自転車で放浪した際に、再びファウデと出会うことになる。たしか、ラオスかカンボジアのどちらかで出会ったサイクリストのカップルがサイドバッグ、パニアバッグと呼ばれる自転車のキャリアに引っ掛けるタイプのバッグを付けていたのだ。
ふたりとも明らかに長距離自転車旅をしている風貌で、お互いに目的地の途上だったため、軽く挨拶を交わして、先の道の状況について話した程度だった。しかし、その穏やかなふたりの笑顔とフルパニアの自転車とそこに付いていたファウデのバッグが鮮烈に記憶に残っている。その夜に、「ファウデは自転車用のバッグも作っているんだなぁ」と日記に書いていた。
そんな僕が恋焦がれたファウデの新しいサイクルウエアの中で1番のお気に入りがQimsa Hoody(キムサ フーディー)。ロードバイクでレースに出たり、トライアスロンに出たり、自転車競技の時はサイクルジャージを着ることもあるが、普段の街乗りやグラベルバイクで河原を走る時やモデルの仕事でスタジオまで自転車で通勤する時はサイクルジャージは少し恥ずかしい。とくに、僕はスポーツやフィットネス関係のモデルをしていることもあり、肩周り、大胸筋、大臀筋、大腿四頭筋が発達していて、ウエストが細いのでサイクルジャージがあまり似合わないのだ(と思っているのは自分だけかもしれないが)。こちらのキムサ フーディーはユル過ぎず、タイト過ぎず。絶妙なサイズ感なのがいい。
着心地、カッティング、デザインどれも◎
こちらは、レギュラーフィットのためピタピタにはならない。素材はリサイクルポリエステル88%とウールが12%。目の細かいウールが12%入っているので風合いがよく、まったくチクチクせず、とっても気持ちがいい!drirelease Wool(ドライリリースウール)といって、ウールとポリエステルの長所を併せ持つ素材になっている。コットンの約4倍の速乾性があり、刺激性化学物質不使用なので安心安全だ。
また、ウール素材の持つ温度調節、抗菌性と防臭性などは周知のとおり。薄手でありながら、少し涼しい日でもけっこう暖かい。とくに自転車キャンプをするときは朝晩冷えることも多いが、サイクルジャージだと体にピタッとしている分、汗などをかいたら最後。体温を奪っていくので、非常に危険な状態に陥ってしまう。キムサフーディーは、5月のような気温差が激しい時期には最高なのだ。
カラーリングも可愛くて、グリーンが好きな僕にはど真ん中のストレート。フードが付いているのでカジュアルにも着られる。
スポーツライドから街乗りまでこれ1着で過ごせる
登山などのアウトドアアクティビティに強い同ブランドだからこそ、素材もデザインもいい。とはいえ、自転車にまたがったときに後身頃がズリ上がらず、袖も長めなので、ドロップハンドルに手をかけても寸足らずにならない。MTBやグラベルバイクや自転車キャンプが好きな人には待ち望んだサイクルウエアだと思う。ちょっとしたハイキングやウォーキングにも着られるのもいい。
街乗り、スポーツライディング、普段着とシームレスに着られるキムサ フーディーで自転車ライドがもっと楽しくなる!
VAUDE Men’s Qimsa Hoody(キムサ フーディー)
価格: | 1万1550円 |
仕様 | |
【重量】 | 約280g(サイズM) |
【素材】 | ポリエステル88%、ウール12% |
【製造国】 | ベトナム |
【カラー】 | Kahki モデル着用カラー、Coconuts(ブラウンベース)、Heron(ブルーベース) |
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