
ひと頃の在宅ワーク一辺倒から、リモート×通勤を効率的に組み合わせるハイブリッドな時代となった今、鞄はより重要な存在になっている。モノを「運ぶ」という機能は、我々に欠かせないからこそ、時代や場所に応じてあらゆる鞄が必要になるのだ。ではさっそく、生まれ変わった「TANKER」をレポートしよう!
写真/佐々木龍 文/モノ・マガジン編集部
発売40周年。何も変わらず、何もかもが変わる
1983年に発売されたPORTERを代表するシリーズ「TANKER」。当時は、ミリタリーモチーフのバックは斬新で、すぐに世の中に受け入れられるようなアイテムではなかった。映画トップガンの公開や様々なターニングポイントを経て、今では世界中で愛されるシリーズへと成長した。
そんなTANKERが発売から40周年を迎え、“何も変わらず、何もかもが変わる”をコンセプトに掲げ、フルリニューアルされた。大きく変わったのは素材だ。東レと協業し、100%植物由来のナイロン「エコディア@N510」を採用した。日本初のナイロンを生産した工場である東レの「愛知工場」で、長年培われた技術により吉田カバンが求める強度や光沢感など、品質を叶える植物由来のナイロンの量産化を世界で初めて成功させた。これからもTANKERがTANKERでありつづけるために石油由来からトウモロコシとヒマを用いた植物由来のサステナブルな製品へと生まれ変わったのだ。

ボックス型のシルエットが特長的なスクエアトートバッグ。Lサイズは、A4ファイルと14インチのPCが収納可能。メイン層の開口部には、ファスナーを取り付け、外から中身が見えない仕様。取り外し可能なストラップが付属し2WAYで使用可能。

ミニマルなデザインが魅力のスリングバッグ。身の回りの荷物を収納することができ、旅行のサブバッグとしても最適なサイズ。背面にもポケットを配し、スマホなど細かな荷物の出し入れにも便利。

サックパックは、背負い、肩掛け、斜め掛け、手持ちができる便利な仕様で、コーディネートや気分に合わせて使い分け可能。小ぶりながらも、巾着型のメイン収納部は、必携品だけでなく、500mlのペットボトルも入れることができる収納力だ。

ドローコードを引くことにより、開口部を大きく開けることができるリュックサック。視認性が高く、サイドファスナーからメイン収納部に容易にアクセスでき、荷物の出し入れがしやすい便利な仕様だ。

3WAYドキュメントバッグダブルジップは、ブリーフ、ショルダーバッグ、リュックの3通りでシーンに合わせて使い分けられる機能的なバッグ。2WAYドキュメントバッグは、シンプルなデザインで収納力に優れ、ビジネスにも最適なアイテム。

52ℓの大容量で、4~6泊程度の旅行などあらゆるシーンに対応するダッフルバッグ。外装には9つのポケットを配し、荷物を細かに分けて収納し持ち運ぶことが可能。ショルダーストラップをバイアスに取り付けることにより、体にフィットする仕様だ。

1983年の発売当初から変わらない人気の姿ながら、細部までアップデートを行なった、新しいTANKERのヘルメットバッグ。大きな2つのフロントポケットが特長で、メイン収納部には16インチのPCを収納することができる。ショルダーストラップは、太めに設計され、肩に食い込みにくい仕様だ。
「鞄は荷物を運ぶ道具でなければならない」
新しくなったTANKERは、シリーズを象徴するヘルメットバッグや、発売当初のコンセプトである「ミリタリーテイストのトラベルシリーズ」を体現したダッフルバッグをラインナップするほか、今までなかったショルダーバッグやサックパックなど新たなデザインも加わった全40型を揃えた。カラーは、初代モデルにならってセージグリーンが発売された。
そもそもボンディングの生地は、縫製が難しく高い縫製技術が必要になる。新たな素材を用いたTANKERでもなお縫製が丁寧で美しく、日本の熟練した職人の技術を見てとることができる。全ての金具にはカンパニーロゴが施されており、細部まで意匠を凝らしたディテールも新たなTANKERの魅力のひとつだ。
「40周年を迎えるタイミングで、看板シリーズに育ったTANKERをこれからも作り続けていくためにどうすればよいのかを考えました。TANKERは不変的な存在。素材感や佇まいはそのままに、新しい時代に合うように機能性にこだわってアップデートしました。型も現代のライフスタイルに合うように40型を厳選。開閉しやすいファスナー、モノの取り出しやすさ、肩がけのしやすさなど、鞄は荷物を運ぶ道具でなければならないという創業者・吉田吉蔵から受け継いできた精神を反映しています。」と吉田カバンの広報から話を聞いた。
数々のトライ&エラーを乗り越え、世の中に出していきたいという情熱で開発することができた新TANKER。日本は、開発した技術を実用化する、力をもっている。“ジャパン・クオリティ”を、世界に発信していくPORTERからこれからも目がはなせない。
新TANKERのこだわり
開閉しやすくなったファスナーや脱着式のビニールポケット、ベルクロの長さを短くし物の出し入れがスムーズに。内装のタグは限界まで織りの密度を上げ、細かな文字もはっきり見える。




注目の素材はこれだ!

素材には、東レ製の100%植物由来ナイロン「エコディア®N510」)を使用。資源は「トウモロコシ」と「ヒマ」でできている地球に優しい素材だ。
POTER / TANKER
ポーター 表参道 ☎03-3862-1021
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