「In cucina con Matteo! ~マッテオのキッチン~」! 自家製生パスタと、イタリア野菜「カルチョーフィ」を使った自慢の一品!


イタリア料理の講師を務めるマッテオ・インゼオさん。今回は、イタリアの春野菜カルチョーフィを使った、特別なパスタ料理を教えてくれました!

イタリア料理の講師を務めるマッテオ・インゼオさんが、簡単にできて美味しいイタリア料理を、毎月1品紹介してくれるこのコーナー! 今回は、イタリア野菜を使った手打ちパスタ料理「Fettuccine con gamberi e crema di carciofi(エビとカルチョーフィククリームのフェットゥッチーネ)」に挑戦! 一緒に楽しく美味しく作ってみよう!

今回まず挑戦したのが、手打ちパスタです! 使ったのは、イタリアのトリノ近郊で創業した「インペリア」社の家庭用パスタマシーン「インペリア SP150」。イタリアの家庭で愛されているパスタマシーンで、マッテオさんも普段からこのマシーンを愛用しているそう。

1932年北イタリアのトリノ近郊で創業した、イタリアで有名な「インペリア」社の家庭用パスタマシーン。こねた生地をローラーで薄く伸ばし、カッターで簡単に形を整えて生パスタを作ることができる。

パスタ作りは、材料を手でこねて、マシーンでスライスし切るだけですが、パスタマシーンを使えば、初心者でもカッターで簡単に形を整えることができ、美味しい生パスタを作ることができるのでお勧めです。

パスタマシーンを使えば、自宅でも簡単に本格的な味わいの生パスタを作れます!

生地をこねた後、2等分に切り、それぞれパスタマシーンに3~4回ほどかけ、段階的に薄い帯状にのばし、薄くのばした生地をのせ、長方形に形を切り出します。小麦粉をふり、フェットゥッチーネ用の刃をつけたパスタマシーンに通せば、生パスタの完成!

今回作ったパスタは、イタリア語で「小さなリボン」を意味する、平打ち麺「fettuccine(フェットゥッチーネ)」。柔らかくモチモチとしており弾力のある歯ごたえが特長です。

「今回は二人分を作りましたが、通常イタリアでは大人数用のパスタを作るのでこのマシーンがあると便利です。大量に生地を作るなら広いテーブルの上で作業する必要がありますが、少人数分ならボールを使っても大丈夫ですよ」と教えてくれた、マッテオさん。

ソースは、ヨーロッパのキク科の春野菜「Carciofi(カルチョーフィ)」を使った、クリームソースです。フライパンで炒めた玉ねぎとカルチョーフィをミキサーにかけて作る、ヘルシーで絶品なクリームソースです。

なんでもマッテオさんの生まれ故郷ラツィオ州は、カルチョーフィの生産が盛んで、近郊の村Sezze(セッツェ)では、毎年カルチョーフィの祭典「Sagra del Carciofo(サグラ・デル・カルチョーフォ)」が行なわれるそうです。

「子どもの頃から親しんでいる春の味覚ですが、この味が好きになったのは、大人になってからです。日本では馴染みが少ないので最初はとまどうかもしれませんが、パスタに入れても、ペースト状にしてブルスケッタにつけても、美味しく食べることができますよ!」と話すマッテオさん。

カルチョーフィは、地中海沿岸が原産地なので、日本では珍しい野菜ですが、冷凍パックや瓶詰めなどで販売されているので、日本でも手に入れることができます。

柔らかく弾力のある歯ごたえのフェットゥッチーネと、フレッシュな香り漂うカルチョーフィクリームは相性もバッチリ! レストランのような本格的な味わいの自家製パスタ料理を、家でも楽しんでみてはいかがだろう。

※毎月2日発売の「モノ・マガジン情報号」で連載中!
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Matteo Inzeo(マッテオ・インゼオ)さん
1976年生まれ、ラツィオ州ラティーナ出身。ローマ大学日本語・日本文学科卒業。2003年より東京でイタリア語教師として活躍。2005年よりNHK TV、NHKラジオに出演。趣味は外国語学習、ファッション、読書、料理などで、空手初段、フィギュアスケート1級。

マッテオ・インゼオ
instagram.com/matteoinzeo

ベリタリア イタリア語・文化教室
(電話)03-6416-9308
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