夏だ! 祭だ! いやお化け屋敷だ! 驚きと冷や汗と、恐怖の快楽が味わえるミッション型お化け屋敷「赤ん坊地獄」でリアルに肝をつぶしてみたぞ!


夏はお化け屋敷の季節でもある。ということで、ダイバーシティ東京プラザで9月1日まで開催中の『赤ん坊地獄』に行ってきた。日本初というミッション型お化け屋敷でどんな体験ができたのか?

写真/青木健格(WPP) 文/モノ・マガジン編集部

著名プロデューサーによる元祖ミッション型お化け屋敷

夏の風物詩といえば、花火や祭り、ビアガーデンなどが思い浮かぶが、忘れてならないのがお化け屋敷だ。といっても昨今のお化け屋敷は、ただ怖い思いをするだけのアトラクションではない。ストーリー性を持ち込んで、恐怖を味わいながら目的を達成するミッション型(お客様参加型)が主流になっている。このタイプの先駆けと言えるのが、東京ドームシティのお化け屋敷なのだ。

今回もお化け屋敷をプロデュースするのは、ミッション型の生みの親である五味弘文氏。東京ドームシティでは、五味氏とともに毎年趣向を凝らしたお化け屋敷を展開してきたが、今年は初めて「ダイバーシティ東京 プラザ」に場所を移して開催の運びとなった。そこで原点に回帰して、1996年と2016年に開催され、日本初のミッション型お化け屋敷として話題となった『赤ん坊地獄』をリバイバル。このお化け屋敷をリポートしようというのである。

まず、知っておかなければならないのが前提となるストーリー。『赤ん坊地獄』ではこうだ。

――霊界の男と人間界の女が結ばれて、ひとりの子供が誕生する。だが、女は生活に馴染めず、赤ん坊を連れて霊界から逃走。霊界から産婆が現れて、赤ん坊は霊界に引き戻されてしまう。母親は赤ん坊を取り戻すため、勇気ある人にその任務を託す――。

そこで霊界に行って、産婆の目を盗み赤ん坊を取り戻し、母親の元へ届けるというのが『赤ん坊地獄』での任務なのである。

では、行ってこよう。まず、受付のお姉さんから注意事項の説明を受けて入場する。ドアを開けると当然真っ暗。さらにカーテンを潜ると、いきなり拷問されて絶命したような死体の人形が目に飛び込んできた。それを避けるようにして次の部屋に進むと、もう赤ん坊がいる! この子を抱いて進めばいいのだな、なんて安易な行動に出ると腰を抜かすことになるから気を付けよう。

おお、赤ん坊を発見! 性別は不明だが泣いているぞ。可愛くないけどあやしてみる。こうして意外と早い段階から赤ん坊と霊界を旅するのだ。

撮影はここまで。ここからさらに霊界を巡って、最後に母親に赤ん坊を届けるのだが、驚きのあまり、筆者は赤ん坊とともに外に飛び出してしまうという大失態!

こうして赤ん坊を抱きながら暗い部屋を通り抜けるのだが、ところどころ現れる人体がリアルで禍々しいこと……。最後に、もうゴールかってところで大変な目に遭い、母に赤ん坊を渡し忘れるという醜態をさらしてしまった。

時間にすればわずか5分ほどだが、楽しい、いや恐怖の一時を過ごしたいなら、ぜひお出かけを!

レポーター/m.ono
【レポーターからひと言】正直、まったく気づかなかったけれど、じつは進む場所ごとに、赤ん坊の泣き声は違ってくるのだとか。そして母親に渡すときは笑い声になっている。もし、行かれたときには、しっかりと赤ん坊の泣き声に耳を傾けてほしい。

東京ドームシティ アトラクションズ
☎03-3817-6001

  • モノ・マガジン&モノ・マガジンWEB編集長。 1970年生まれ。日本おもちゃ大賞審査員。バイク遍歴とかオーディオ遍歴とか書いてくと大変なことになるので割愛。昭和の団地好き。好きなバンドはイエローマジックオーケストラとグラスバレー。好きな映画は『1999年の夏休み』。WEB同様、モノ・マガジン編集部が日々更新しているFacebook記事も、シェア、いいね!をお願いします。@monomagazine1982 でみつけてね!

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