ヤッホーブルーイングが飲みづらいグラスこと、『ゆっくりビアグラス』を開発。これからはビールはゆっくり飲むべし！

今年2月に厚生労働省が公表した飲酒ガイドラインによって適正飲酒への関心が高まりつつある昨今、ヤッホーブルーイングが飲みづらいグラスこと、『ゆっくりビアグラス』を開発。これまでは“ビールがぶ飲み”が日常茶飯事だった人にお伝えします。これからは“ビールはゆっくり飲む”のがトレンドになるかもよ？

職人がひとつひとつ手作業で仕上げるこだわりのカタチにも注目を！

今年2月に厚生労働省が公表した飲酒ガイドライン。

これをざっくり説明するならば“ひとりひとりがアルコールのリスクや影響を理解して自分に合った飲酒量を決め、健康に配慮した飲酒を心がけよう”というもので、生活習慣病のリスクを高める1日あたりの飲酒量（純アルコール量）を男性40g以上、女性20g以上摂取した場合と定義している。

要するにアルコールの大量飲酒はご法度……というガイドラインで、お酒好きの人にとっては少々ネガティブな印象を受けるかもしれない。そもそも「飲酒ガイドラインを知らない」という人もいるだろう。

しかし、そんな状況をポジティブに捉え、ゆっくり飲むことをユーモラスに提案・啓発しようではないか！　という考えのもとにヤッホーブルーイングが開発したのが、ここで紹介する『ゆっくりビアグラス』だ。

長野県軽井沢町に本社を構えるヤッホーブルーイングは「ビールに味を！　人生に幸せを！」というミッションのもと、日本のビール文化にバラエティを提供し、ささやかな幸せをお届けするという想いで品質にこだわった個性的かつ味わい豊かなクラフトビールを製造・販売する企業。

日本を代表するクラフトビールとして知る人ぞ知るフラッグシップの『よなよなエール』や、クラフトビールと同じ製法・原材料を採用したアルコール度数0.7%の醸造系クラフトドリンク『正気のサタン』などが好評を博している。

そんなヤッホーブルーイングが開発したゆっくりビアグラスは、写真を見てもわかるようにグラスの真ん中に砂時計のようなくびれを設けて流れ出るビールの量を制限するというもの。

ビールを注ぐのに時間がかかればビールを飲むのにも時間がかかることは想像に難くないだろうが、実際に試してみると……

ビールを注いだ際、上から下にビールが流れるときは“ポコポコポコ”という音を奏でるのが可愛い印象。

ビールを飲む際はちょびちょびといった具合でビールが口元に運ばれるわけだが、想像していたよりも飲みづらさを感じることはなかった。

また、上半分のビールはグビッと飲めて、下半分のビールはゆっくり飲める。メリハリがあっていいかもしれないと感じた次第。

ちなみに、エールビールはゆっくり時間をかけて飲むことで味覚が最大限に引き立てられるだけでなく、その微妙な香りや味わいを楽しむためには時間をかけることが必要とのこと。

そう、同社が製造・販売する『よなよなエール』にはもってこいのグラスでもあるのだ。

ちなみに、このゆっくりビアグラスはヤッホーブルーイングが日本初のガラス専門の芸術・工芸・造形技術の教育機関でもある東京ガラス工芸研究所と共同で開発。

香り・味わい・理想の飲みづらさを徹底的に追求するべく6種類の試作グラスを製作し、くびれ部分もミリ単位で調整した結果、6mmのくびれがベスト！　という結論に至ったのだとか。

グラスの製作は職人2名による手作業によるものだが、形状が形状なだけにどんなにがんばっても1日5個つくるのが精いっぱい……というわけで、まずは同社の公式通販サイトで限定10個の抽選販売を実施することとなった。

その反響次第では量産するかも？　との話もあり、今後の動向にも注目していただきたい。

でも、新しいモノ好きなモノマガ人にとっては、ちょっと気になる一品で「試してみたい！」という人もいるはず。

そんな人に向けて、同社では公式ビアレストランの『YONA YONA BEER WORKS 新虎通り店』で“ゆっくりビアグラス＆よなよなエール（350ml缶）セット”（税込880円）を特別提供。

また、東京都中野区のビアバー『麦酒大学』でも、ゆっくりビアグラスを7月28日（日）から8月3日（土）の期間で提供されるので、気になる人は足を運んでみてはいかが？