園芸といえば女性や老後の趣味……というイメージがある方も多いかもしれませんが、何やら30代〜40代の男性が夢中になる園芸ブームが来ている……らしい? そんな今、大人の男たちが熱中する植物について、10年前からハマりにハマってしまった私、“りとまん“が今回から新連載をはじめさせていただきます。
こんにちは。初めまして。”りとまん”と申します。
今回、縁あってお声がけいただき、モノ・マガジンwebで連載をさせていただくことになりました。web版とはいえ、昔から読んでいた雑誌に、自分が一番好きなことの連載が出来るなんて数年前の私には夢にも思いませんでした。
そして出版業界を志して、諦めた大学生の自分に「頑張っていればいいことあるよ!」と伝えたい想いでいっぱいです。ピリっと少し緊張をしながらも、文章を書ける楽しみ、そしてそれを多くの方に読んでもらえる喜びを感じながら、これからしばらくお付き合いいただけますと幸いです。
ということで初回なので、私の自己紹介と、これから私が連載で主に扱う植物について今回はお話をさせていただきます。
改めまして、こんにちは、りとまんです。私のことを人に紹介する時になんと言おうか毎回悩みますが、ここでは”りとまん”として自己紹介をさせていただくと、植物を扱うYouTubeチャンネルを運営しております。
とは言ってもチャンネル登録者数はまだまだ少ないので、「私はYouTuberです!」と名乗れるような立場ではなく、あくまでYouTubeは趣味の延長。本業は関東の某企業でバリバリ週5フルタイムのサラリーマンをしております(植物は一切関係ない仕事です)。
そんなただのサラリーマンである私が今回、連載のお声がけをいただいたキッカケは私が趣味で育てている植物が少し珍しいからです。今後、この連載ではそれらの植物についてお話ができればと思っています。
「100品種1000株を超える植物と暮らす」男です。
私が育てている変わった植物というのは“塊根植物”という植物です。
“塊根植物”とは文字通り根が塊のように肥大化した植物で、多肉植物の一種です。パキラのようなどこの園芸店でも気軽に買える観葉植物とは違い、塊根植物のほとんどは自生地が南アフリカやマダガスカルなど遠く離れた海外に生息する植物です。
海外から輸入されて、国内で養生されてから販売がされており、手に入れるには塊根植物専門の販売店へ行くしかありませんでした。それが2016年頃から塊根植物の持つ珍奇な姿や、同じものはふたつとないコレクション性に惹かれる人が増え始めてきました。
塊根植物の王様、パキポディウム・グラキリス。色々な形があり、そのコレクション性にハマる大人が続出している。
そしてコロナ禍のおうち時間を過ごす趣味として園芸が注目されたことで、塊根植物にも一気に火がついたように感じます。世界的なコロナパンデミックは落ち着きましたが、未だに塊根植物は30代〜40代の男性を中心に盛り上がり続け、今では専門店以外でも、目にする機会は増えました。
私が始めた頃は片道2時間以上かけて買いに行っていたような植物が今や家から車で5分のホームセンターに並んでいる。こんなことは私が始めた頃には思いもしませんでした。
そんな塊根植物と私の出会いは10年前。ちょうど2014年4月に転職で関東に来た時のこと。新生活で新居にちょっとオシャレに観葉植物でも置きたいと、それまで一切興味も無かった植物を探し始めたのが園芸沼に足を突っ込んだはじまりでした。そこからあれよ、あれよという間に10年が経ちました。家にある植物は100品種1000株を超え、完全に植物中心の生活になっています。
今では庭も部屋の中にも植物だらけ。1000株はとっくの昔に超えているかもしれない……。
そんな私が夢中になる塊根植物について今後は色々とお伝えができればと思っています。拙い文章ですがこれからしばらくの間、よろしくお願いします。