そこに行かなければ味わえないモノ――便利過ぎる世の中へのアンチテーゼを感じながら美味しくいただく、軽めアンビバンレツ! たからづか牛乳のヨーグルト


いまや全国各地からあらゆるモノがお取り寄せできる便利な世の中になった。家に居ながらに全国津々浦々の美味を享受できる幸せな時代だ。だがしかし、便利過ぎる世の中になると「ちょっと苦労したい」と思う奇妙なサガが生まれるのもこれまたヒト。そんな価値観も大切にしてみたい。

文/モノ・マガジン編集部

宝塚歌劇団の本拠地で実直に作られるヨーグルト、美味し

“そこに行かなければ食せないモノ”愛好家のみなさん、こんにちは。今回ご紹介したいのは“ヅカ”でおなじみ、宝塚歌劇団のおひざ元、兵庫県宝塚市で真摯に牛乳を作り続けている「たからづか牛乳」のヨーグルトです。こちら通販などは行なっていないので、市内に数点あるたからづか牛乳の直営店に行かないとお目にかかれない、近県外の人間にはやや難易度高めな商品となります。でもそのハードルを超えてまで食べたい魅力があるのです。

無添加、無調整の生きた味わい。クリーム層のできる低温殺菌牛乳がポイント

たからづか牛乳で作られる牛乳は、宝塚市内にある自社牧場で餌や水に気を配り、牛舎にモーツァルトの音楽を流しながらストレスを与えないよう精魂込めて育てられている牛の原乳を63℃(法律で決められた最低温度)の低温で殺菌するため、ミネラルが死滅せず本来牛乳がもっている成分がイキイキとしている。またホモナイズ(脂肪の均一化)をしていないため、上層部にクリーム層がたっぷりとできるとのこと。この牛乳を使って作られたヨーグルトは、クリーム層がしぼりたてのコクのある味わいを引き立てています。

私のお気に入りの「ざらめヨーグルト」では、クリーム層の下にさわやかな酸味のヨーグルト層、そして底にざらめ層が控え、三層のハーモニーが口のなかで優しく溶け合いながら広がります。もちろん、混ぜ方によっていろいろな味わいも楽しめので一粒で何度も美味しい。いままでいろいろなヨーグルトを食べてきたけど、原料となる牛乳へのこだわり方で、またひとつ別次元の味わいを体験できたということです、感謝。

こちらはプレーン味。この粘り気が独特の美味しさにつながっている気が。私はブルーベリーを加えて小洒落ていただくのが好き。

今回は黒糖(価格510円)、ざらめ(価格500円)、プレーン(価格500円)をゲットできた。

容量は300gとなかなかの量。シェアしても十分満足。

タカラジェンヌのみなさんもお好きらしいですね

聞くところによるとタカラジェンヌのみなさんも結構食されているようですね。厳しい稽古の合間のひとときの癒しとなっているのでしょうか? かくいう私も雪組トップスター、彩風咲奈さんの熱烈推しの奥さんがムラ(宝塚大劇場)遠征の折に、このヨーグルトをお土産に買ってきてくれたのでありがたくいただけたわけです(ちなみに各直営店から宅急便発送はしてくるそうです)。

今回は人気のざらめのほか、プレーンと黒糖を食べることができましたが、直営店では牛乳をはじめ、プリンやソフトクリーム、ざらめラッシーなんていうのも食べられるそう。出向かなければ食せないモノだけに、近隣に訪問の際はぜひ訪れてみてください。

今回ヨーグルトを購入した「たからづか牛乳 ソリオ宝塚店」。イートインスペースもあり。☎0797-84-0590

こちらは「たからづか牛乳 山本店」。丁寧につくられた生乳をベースにした、ここでしか入手できないモノがいっぱい。

たからづか牛乳

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