ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑100メモリアル 祝100回記念北海道キャンプツーリング・前編

1.DUCATI Scrambler NIGHTSHIFT 他

いよいよ偏愛モノ図鑑も第100号。ドジャースのオオタニさんには遠く及ばないが、モデル業、ライター業、パーソナルトレーナー業の三刀流(低空飛行で)を継続できているのは、ひとえに読者の皆さまが支持してくださっているからこそ。今回は、100回記念回として、19歳の頃からずっと大好きな「旅」について書きたいと思う。今夏、モーターサイクルで北海道へキャンプツーリングに行ってきたので、相棒のDUCATI Scrambler NIGHTSHIFT、厳選したキャンプ道具、北海道への偏愛っぷりを語りたい。

私は、DUCATIのScramblerを愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

19歳の時に自動二輪免許を取得して

今から25年前。大学生の時に周りの友人が続々と自動二輪免許を取って、モーターサイクルを購入。自分も少し遅ればせながら自動二輪免許を教習所でGET。親に借金をして、HONDAのSL230を買う。当時、オフロードバイクに憧れがあった。友人のお父さんからもらった『月刊GARRRR』という雑誌で林道ツーリングやキャンプツーリングに出かけるライターさんらの記事を読んでいたからだ。また、当時ストリートバイカーズ、ボーンバイカーズなどファッションとバイクをミックスした雑誌が流行っていて、TW200のスカチューン、FTR250のストリートカスタムなども街でよく見かけていたのも理由のひとつだ。

DUCATIのScrambler NIGHTSHIFTで旅に出る

今回は、DUCATIのScrambler NIGHT SHIFTというモデルが相棒だ。2024年にDUCATIのアンバサダーとして活動しているので、主にInstagramを中心に発信している。メーカーからお願いされたわけでもなく、大胆な旅に出たかったので、せっかくならば北海道ツーリングに連れていきたいと思ったのだ。

スクランブラーとは、オンロードバイクをベースにオフロードカスタムを施したオンオフ両用バイクのこと。ブロックタイヤ、サスペンションでのリフトアップ、アップライトなハンドルなどを付けることでよりワイルドな道も走って行けるので、未舗装路がたくさん残っている北海道にはうってつけ。

こちらのナイトシフトは、Next-Genシリーズの中で最もエレガントなカフェレーサー風のルックスになっていて、アイコニックなフラットハンドルバーと洗練されたバーエンドミラーが付く。側面にはゼッケンナンバープレート、フロントショートフェンダー、リアフェンダーレス、そして未来志向のミニマルな LED ターンインジケーターが特長的。

また、新色の「ネビュラブルー」という深いネイビーの仕上がりになっている。ブラックカラーで締まって見えるスポークホイールもいい。車体も軽く、低速も中速も高速もエンジンのフィーリングがそれぞれ楽しめて、オフロードバイクのような発進の力強さとクルーザーのような高速の気持ち良さの両方を兼ね備えているのが素晴らしいところ。

パワーバンドもボタンひとつで切り替えができるので、よりスポーティーな走りをしたい人は「ROAD」から「SPORT」モードを変えるだけでいい。ABSも付いていて、トラクションコントロールも4段階に切り替え可能。まさに、オールドスタイルなルックスとはうらはらに次世代モーターサイクルなのである。

車重も軽いので取り回しはラクだが、強いて不満をあげるとしたら、もう少しハンドルの切れ角があれば切り返しもラクなハズ。

大洗からさんふらわあフェリーに乗って旅に出る

昨年の7月は、自走で北海道まで走ったのだが、今回は久しぶりに茨城県の大洗港からさんふらわフェリーで向かう。1番安いツーリストという雑魚寝室は一泊食事ナシ2万1000円。750cc以上の大型自動二輪の積み込み料金は2万3000円。「バイクのほうが高いんかーい!」というツッコミは冗談として、片道が合計で4万4000円。往復で8万8000円とそれなりにする。

だが、高速道路料金、ガソリン、宿泊費、そして体力を使うと考えるとコスパは良いと思う。もちろん、時間と体力がもっとある人は、自走で行く方が楽しめるのは間違いない。茨城県大洗フェリーターミナルまでは、都内から約2時間。

午後からゲリラ豪雨が来るかもしれないという天気予報が出ていたとおり、ドシっとした湿度に包まれた常磐自動車道をひた走る。途中、雲が多くなり、暗くなってきた時に一瞬危ないかと思ったが、雨に降られることなく、大洗マリンタワーが見えてきた。フェリーの乗船には1時間半くらい前に着いておかないといけない。船の中に入れる身支度品と、シートバッグに入れっぱなしにできるキャンプ道具とで分けておくほうがいいからだ。

以前はチケットを発券するのに長蛇の列に並ばなくてはならなかったが、今は自動発券機があり、スマホの予約番号を入力するだけ。車検証なども見せなくて良くなったようで、かなりラクだった。また、チケットも紙ではなく、カードキーのような物になっていて、返さなくても良いので、記念になる。現在も本のしおりとして使っている。

以前は簡易的な食堂しかなかったはずのさんふらわあが、ブッフェ形式の素敵なレストランが付いていた! 夕飯が2300円。朝食が1400円。飲み物も美味しいコーヒーなどもあり大満足。結局、行きも帰りも夕食朝食セットのレストランチケットを買ってしまったので、合計6800円プラス。

約17時間45分の船旅が終わると、いざ北海道へ上陸! 今回の目的は、納沙布岬まで。今まで、何度も北海道に来ているが、この東部エリアだけ来たことがなかった。ちょっと北部の羅臼岳には登ったことがあったが、納沙布がちょうど抜けている部分。根室のロシア語表記の看板も見てみたかった。もうひとつは自転車関連の師匠でもあるタツさんとその仲間とキャンプをする約束をしていたから。連絡を取り合って、厚岸のキャンプ場で待ち合わせすることにした。

東の最果て、納沙布岬を目指す

湿度でモワッとしていた本州とはうって変わって、カラッとした青空の広がる北海道。道も広く、信号も少ない。他の車の巡航スピードが恐ろしく速いので所々で抜かしてもらう。僕は北海道をゆっくりと旅しに来たのだ。オレンジ色に輝くセイコーマート、先が見えないほどの一本道、乾いた夏風、緑の匂い、「最高!」という言葉しか見当たらない。

1日目は襟裳岬の近くにある百人浜オートキャンプ場に泊まる。一泊310円のフリーサイトは混んでいたが、電源付きのオートキャンプ場はバイクはおらず、車数台のみ。乗り入れ可で3.190円。電源があればスマホの充電もできるため、躊躇なくこちらにした。

近くにさびれた温泉もあり、星空もキレイで良かった。持ってきたコーヒーをシングルバーナーで淹れて、北海道らしい肌寒いほどの夜風を浴びながら、熱いコーヒーをすする時間は格別だった。

後編へつづく

北海道といえばセイコーマート。そして、セイコーマートオリジナルの山わさび塩ラーメン。むせるほどピリリと効く山わさびは涙なくしては食べられない。毎回、ムホムホとむせながら食べることがクセになっているのかもしれない。お試しあれ!
1.DUCATI Scrambeler NEXT-GEN NIGHT SHIFT

価格:149万9000円
スペック 
【型式】L型2気筒、デスモドロミック・バルブ駆動システム、気筒あたり2バルブ、空冷
【排気量】803cc
【最高出力】73 ps(53.6 kW)@ 8,250 rpm
【乾燥重量】176 kg
【車両重量】191 kg
【シート高】795 mm
【乗車定員数】2

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2.セイコーマート 山わさび塩ラーメン(12個入り)

価格:1658円

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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

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