恐竜のプラモデルといえばタミヤが知られるが、その最初の最初は1981年。トリケラトプス、ティラノサウルス、ステゴサウルスの全3ラインナップだった。しかしそれに先駆け、一般にあまり知られない1モデルがあったという……。
文/モノ・マガジン編集部
スケールモデルの雄タミヤの変わり種と言えば「恐竜シリーズ」。総合カタログ初出は1981年の補足版で「プリヒストリック・ワールド・シリーズ」の名の下、トリケラトプス、ティラノサウルス、ステゴサウルスが発売された。この2年前、国立科学博物館の「大恐竜展」が好評を博しており、タミヤによる模型化は、恐竜に熱を上げる少年たちの声に応えたものだったのでは、と想像を巡らせよう。
現在タミヤでは、今回紹介するジオラマモデルの「恐竜世界シリーズ」全7種と、恐竜単体モデルの「恐竜シリーズ」を展開している。前者は1993~1994年の、後者は1981年の考証に拠るモデル化であることから、考古学研究と足並みを揃えるように模型も進化していることが判る。
ではここでタイトルに掲げた「一般にあまり知られていないモデル」についてだが、こたえは「プテラノドン」(下写真)。タミヤ工場見学会の限定品として販売されたことからカタログモデルとはならなかったわけだが、なんと本年(2024)この「幻の第1号モデル」プテラノドンがリ・パッケージされて新登場。念願の一般デビューを果たしている。
令和6年のアッツイ夏。恐竜プラモデル作りに没頭する、大人の自由研究はいかがだろう。
これが、タミヤ「恐竜世界シリーズ」だ!
後足の鋭いカギヅメも再現!
【1/35 ベロキラプトル6体セット】
白亜紀の末期にアジアから北アメリカにかけて生息した小型の肉食恐竜。完成時の体長100㎜。6体それぞれが異なったポーズで組み立てられる。価格990円。
3本のツノとフリルが特長!
【1/35 トリケラトプス情景セット】
白亜紀の最後まで栄えた最大の角竜。2種類の右前足により歩行と走行の組み立てが可能。ベロキラプトル、カエル、魚、人形なども付属。完成時の体長248㎜。価格2420円。
体長670㎜の大迫力!
【1/35 ブラキオサウルス情景セット】
かつて地上を歩いた最大級の生物、竜脚類ブラキオサウルス。完成時の全高440㎜、体長670㎜。パーツ選択により立ち姿と歩行を再現可能。子供と始祖鳥、人形が付属。価格5280円。
特長的なトサカに注目!
【1/35 パラサウロロフス 情景セット】
白亜紀の終わり頃北アメリカで栄えた草食恐竜。2種類の頭部によりオス、メスの作りわけが可能。翼竜のニクトサウルス3体が付属する。完成時の体長250㎜。価格2200円。
表情まで実感豊かに再現
【1/35 カスモサウルス情景セット】
トリケラトプスより一回り小さく白亜紀の終わり頃に生息した角竜。完成時の体長168㎜(親)。足によるポーズの変化が可能。人形、リクガメ、トカゲなど付属。価格1980円。
恐竜王を作ろう!
【1/35 ティラノサウルス情景セット】
最大最強の肉食恐竜をモデル化。完成時の体長375㎜と大迫力。パーツ選択により歩行と走行を再現可能。ソテツ、パラサウロロフスの骨、人形など付属で雰囲気満点。価格2420円。
恐竜シリーズのタミヤ総合カタログ掲載は1981年の補足版が初出!
補足版は総合カタログに挟み込まれた1枚もの。ここに記載された「PREHISTORIC WORLD SERIES」恐竜3種類がカタログデビューとなる。
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