キング・オブ・サイクルライト! 中国から3000ルーメン! ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑101

GACIRON フロントライト Raptor-3000

バイクやクルマも持っているものの、自転車移動が1番好きだ。それは、自分に合ったスピード感だから。また、自分がよく行く渋谷区、目黒区、世田谷区は一方通行の道が多すぎるのと、駐車場やバイク駐輪場が少ないため、自転車駐輪が1番便利なことも。そんな自転車移動に欠かせないのが自転車用ライト。法律でも装着がマスト。今回は、ひとつで二役の次世代サイクルライトのGACIRONのRaptor-3000の偏愛っぷりを語りたい。

私は、GACIRON(ガシロン)のRaptor-3000(ラプターさんぜん)を愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

Light up your wayがスローガンの自転車専用ライト

ガシロンは、2012年に中国の深圳で設立された自転車用ライトのメーカー。本国だと加雪龍と書くらしい。高品質な自転車専用ライトを作っていて、スローガンは「light up your way」。ガシロンの名前の由来は分からないが、漢字から推測して、ドラゴンボールのシェンロンみたいな仮想の龍だと思うことにしよう、そうしよう。中国にはスポーツバイク専用の高品質なライトメーカーが無かったため、自転車好きな社長が立ち上げたとのこと。働いている社員も自転車好きのよう。

昭和生まれの僕にとって中国といえば自転車大国のイメージが強い。北京の自転車通勤の光景はよくニュースで見ていた。20代の頃、香港からシンガポールまで9カ国を自転車で旅をしたことがあり、深圳のお隣の広州から南寧までの約600kmのうち1日だけ中国人の4名グループと一緒に自転車で走ったことがあった。彼らは本当に優しくて、いろいろと中国語で案内してくれ、一緒に食事をし(食事代は要らないと)、そして、荷物がとんでもなく重い僕のことを時々待ってくれ、キチンと休憩を取ってくれ、手厚い歓待を受けたのだ。2008年の時点でこういったスポーツサイクリングをする人が居たことを考えると、ガシロンのような高品質な自転車用ライトの存在が急務だった経緯も分かる。

2008年の11月中国の香港から船で渡った広州から西へと自転車で走っていたら、中国人グループに声をかけられ、一緒に走ることになった。彼らとは1日だけで別れたが、日本人の僕にも本当に優しくしてくれ、いろいろと教えてくれた。
ハイエンドモデルであるRaptor-3000の高級感のあるルックス

ガシロンの中でもハイエンドモデルであるRaptor-3000。こちらは数字で出ているとおり、3000ルーメンという車のヘッドライト並の明るさを誇る最高級モデル。とにかく製品の高級感がハンパない! マットなCNC加工による高精度なアルミニウムボディは堅牢なだけでなく、細部まで美しい。そして、重量が約290gと光量のわりにとんでもなく軽量である。

ハンドルの上部と下部どちらにも付けられるアタッチメントがあり、僕の自転車では下部のほうが合いそうなのでこちらに装着。飯田橋のバイクルーズという自転車店のオリジナルパーツであるパラコードのブレーキワイヤーの真ん中に鎮座する。じつにカッコイイ。

もうひとつの特長は、リモコンが付属しているためいちいち止まってライトを点けることがなく、ハンドルに手をかけ走っている状態でオンオフが可能なところ。これがかなり便利で、夜間のグラベルライドなどでは手元で操作できるので不慮の転倒などが起きない。

ドロップハンドルのブレーキレバー側を持つことが多い筆者はこちらの位置にリモコンを装着。ベルクロで付けるタイプなので、ハンドルだけでなく、フレームや指やバックパックなど、どこにでも付けられていい。
点灯のパターンは全部で8種類、夜の森でも太陽拳!

僕の場合、夏場はナイトツーリングや高原へキャンプツーリングへ行くことが多いので、どうしても性能の高いライトは必須。とはいえ、3000ルーメンはもはやドラゴンボールのワザで例えると太陽拳。森の奥の奥でも問題ない。むしろ、眩しすぎるため街乗りではほぼ使わない。こちらは、ハイビームの強、中、弱、ロービームの強、中、弱、点滅が2種類と全部で8種類の点灯モードが選べるので場所によって使い分けができるので安心だ。

下の画像は、グラベルナイトツーリングに行った際に撮った画像なので参考に。

これはローモードの中で800ルーメンにした時の正面からの絵。このモードなら8時間点灯と一晩中走り続けられる。まるでモーターサイクルのライト。「目がぁぁあああ。目がぁあああああああ」byムスカ。
自転車用ライトという枠にとどまらない次世代サイクルガジェットだ

じつは、このライトはモバイルバッテリーにもなる。容量は10000mAhなので、スマホによっては3台分のチャージが可能。キャンプの際はモバイルバッテリーをしこたまフレームバッグに入れていたが、これがあれば少なくて済む。しかもUSBのCtoCなので急速充電対応。

自転車系Youtuberのけんたさんがガシロンの工場に潜入しているYoutube番組では、作業員の方が丁寧に組み立てている姿が見られる。そのライトを本社にて、光量テスト、防水テスト、落下テスト、USB端子の連続接続チェックなどを繰り返してから製品化されるという徹底した品質管理。僕もゲリラ豪雨の中、何時間も走行する機会があったが、全く問題なかった。さすが、防水性能IPX6。

連続点灯していると表面がやや熱くなるが、それだけ光量が強い証拠で、熱暴走とまではいかないレベルなので安心して使えるはず。

所有感が満たされるルックス、質感。リモコンで遠隔操作可能。異次元の明るさに8種類の点灯パターン。モバイルバッテリーとしても10000mAhと大容量。すべてにおいてトップオブトップの性能を持ってきた中国3000年の歴史(ラーメンマンのセリフ)の技術が集結したかのような次世代サイクルライトが日本の暗い夜道にレッグラリアート!

GACIRON Raptor-3000(ガシロン ラプターさんぜん)

価格:3万4000円
スペック 
【光源】LED
【最高光束】3,000 lm
【電池容量】10,000mAh
【充電方式】USB Type-C(CtoC)
【入力】5V / 2.0A
【出力】5V / 2.0A
【基準の充電時間】約4.5時間
【照射距離】200m
【防水性能】IPX6
【本体サイズ】108×40.6×49 mm
【本体重量】約290g
点灯モード・使用時間
高輝度(ロービーム):1,200lm 約4.5時間
中輝度(ロービーム):800lm 約8時間
低輝度(ロービーム):400lm 約16時間
高輝度(ハイビーム):3000lm 約2時間
中輝度(ハイビーム):1500lm 約4時間
低輝度(ハイビーム):750lm 約8時間
ブレスモード(点滅モード):100-500lm 約40時間
昼間モード(点滅モード):1,000lm 約55時間
【付属品】ブラケット
Gopro対応アダプター(他のブラケットに合わせて使用​​)
装飾ネジカバー×3
CC充電ケーブル
ワイヤレスリモコン
トルクスレンチ
マイナスドライバー

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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

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