新型インディアン「スカウト101」 今までにない究極の走り!

幅広いライダーのために設計されたアメリカンクルーザー、インディアンのスカウトシリーズ。そのフラグシップフモデルとなるのが、この101スカウト。ワンランク上の走りと存在感でライダーを魅了する一台となっている。

写真/熊谷義久 文/安室淳一

インディアンモーターサイクルのミッドクラスのアメリカンクルーザー「スカウト」は本国アメリカでも最も人気のあるシリーズであり、2024年にスタイルと中身も一新、新たな時代を作り出すシリーズとして生まれ変わった。

新たなスカウトシリーズは5つのモデル(101スカウト、スカウトクラシック、スカウトボバー、スポーツスカウト、スーパースカウト)を展開。排気量を1133ccから1250ccへとアップさせた新型(新設計)水冷Vツインエンジンと頑強で低床設計の鋼管フレーム、そしてインディアン伝統の美しく、独特なデザインはしっかりと踏襲され、加えて高いパフォーマンスを備えたシリーズとなっている。

そして新たなスカウトシリーズのでも一際存在感を示すフラッグシップモデルとなるのが、この「101スカウト」である。スポーティさとエレガントさを併せ持つ外観に、エンジンチューニングによって最高出力と最大トルクをアップさせたシリーズ最強のエンジンを搭載。足まわりは前後のサスペンションを上級なものを装備し、ブレーキも制動力に優れるブレンボ製の4ピストンキャリパーを採用してワンランクの上の走りと安心感を実現してくれる。

高級感のあるガンファイターシートに腰を下ろすとフィット感の高さと背中へのしっかりとしたサポート力が感じられ、またシリーズいち低いシート高設定で足つき性も抜群。その走りは低回転域から高回転域までフラットで扱いやすく、ストレスフリー。

また高速ライドでは安定感があり、軽快なハンドリングでワインディングも楽しめる。タッチパネル式のデジタルメーターは便利で扱いやすく、バイクライドを快適にサポートしてくれる。基本はゆったり走るのが好みであっても時にはスカッとした走りをしたい時もあり、またツーリング途中のワインディングでもストレスなくライドを楽しみたい。まさにこの「101スカウト」はそんな人たちの期待に応えてくれるモデルとなっている。

運転にゆとりができるライザーハンドルや便利なタッチ式のデジタルメーター、メカニカルな雰囲気を 抑えたスタイルのエンジンと高級感のあるシートでプレミアムなクルーザーを演出。

フルアジャスタブルの倒立フォークがスポーティなハンドリングを叶え、ピギーバックショ ックが快適な乗り心地とアグレッシブな走りをサポート。ブレーキはブレンボ製のデュアルディスクを装備して確かな制動力を確保する。

カラーバリエーションはサンセットレッドメタリックとゴーストホワイトメタリックの2色をラインナップ。

INDIAN MOTORCYCLE HISTORY

インディアンモーターサイクルは、アメリカンバイクの先駆者として1901年に米国マサチューセッツ州のスプリングフィールドで誕生、このバイクこそフロンティアスピリットに溢れたアメリカンらしいプロ ダクトであるという想いを込めて「インディアン」と名付けられた。

翌年に最初の車両を登場させ、1907年には42°V型2気筒のエンジンモデルを発売、レース活動も開始した。その後二度の世界大戦が起こり、その間、1920年にブランドのアイコンとなる「スカウト」、1927年には直列4気筒エンジンを搭載した「インディアンエース」を登場させ、戦後にも幾つかの新型モデルを登場させるも思うようには売れず、さらに経営悪化も重なり1953年に終焉を迎えた。

しかし多くのファンに復活を切望され、2008年に「チーフ」が発売、さらに2011年にポラリスインダストリーが買収して、インディアンモーターサイクルは復活、そして2024年新たな「スカウト」シリーズが発表された。

〜アメリカ初のモータサイクルカンパニー〜

288ccの単気筒エンジンモデル。「INDI AN」のロゴが入った半月状のものがエン ジンオイルとガソリンタンクを兼ねる。

インディアンの 共同創業者、ジ ョージ・マロリ ー・ヘンディと最初期のシング ルモデル。

インディアンの 共同創業者、カール・オスカー・ヘッドストロームと最初期のシングルモデル。

〜アメリカ初のモータサイクルカンパニー〜

1906年 Vツインファクトリーレースバイク

906年に、最初のVツインファクトリーレスバイクが製造された。350ccや500ccの単気筒モデルもラインアップしていた。

1920年 最初のインディアン・スカウトを発売

1920年に登場した「インディアンスカウト」。インディアン伝統のバンク角42°のVツインエンジン& 3速ミッションを装備。

1940年代後半〜1953年前半 レースでの輝かしい功績

1940年代後半に設立した「インディアンモーターサイクル・レッキングクルー」。ボビ・ーヒルは1951 年と1952年にスプリングフィールドマイルを連続して獲得。

1942年〜1943年 第二次世界大戦中

戦火中となる1942&43年に製造されたインディアンはほぼ軍用の車両となっていた。

1967年 世界新記録樹立

伝説のライダーマンローと彼のスカウトは、ボンネビルソルトフラッツで、9回レースを行い、そのうち3回で世界新記録を樹立し、1967年の最後の旅で記録的な最高速度記録を打ち立てた。

ポラリス ジャパン

撮影協力「The MINT MOTEL」
東京都福生市福生2477 ☎042-513-3317
アメリカンスタイルのオシャレなカフェ。カジュアルな店内ではワッフルとカップケー キ、ドリンクなどアメリカンなフードを堪能でき、ライダーも気軽に立ち寄れる。

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