ニッポン放送アナウンサーで、放送業界一とも言われる超・特撮ファン、新行市佳さんが書き下ろし連載でmonoマガジンWebに降臨!
テーマはもちろん「特撮」。イチバン好きな特撮をイチから十まで語ります。毎月2日と16日の更新をお楽しみに!
待望の第一回はウルトラマンシリーズの思い出がテーマ。数あるウルトラ怪獣の中でも、一度見たら忘れられない動きと愛らしさを誇る「ガヴァドン(A)」への愛を語ります!
第0回(前夜祭)はこちらへ
「読書の秋」、「食欲の秋」、「スポーツの秋」、「いやいや特撮の秋でしょう。」と言わんばかりに今月は特撮の話題が多いですね。
なんと言っても、モノ・マガジン本誌11-16号は「ウルトラマン大特集」
濃密な記事は本誌で堪能して頂いて!
ここでは超個人的な推し怪獣とウルトラマンの思い出について書きます。
ウルトラマンやキャストの皆さんの人気もさることながら、怪獣たちの存在も不可欠ですよね。
「えっ、可愛い顔してそんな酷いことするの!」というギャップに驚かされることもありますが、個性豊かでどこか愛嬌のある怪獣たちが大好きです。
好きな怪獣を聞かれると非常に悩みますが、やはり「ガヴァドン(A)」は外せません。
『ウルトラマン』第15話の「恐怖の宇宙線」に登場したガヴァドン。
この話の主人公である少年のムシバが考えた怪獣・ガヴァドンの絵は、オタマジャクシみたいだと小学校のクラスメイトから笑われますが、土管に描いたところ、その絵が宇宙線を浴びて実体化する…というお話。(ざっくりとしたあらすじ)
以前から、ガヴァドンのはんぺんのような見た目やモチッとした質感、モキュモキュ動き回っていると思いきや寝ちゃうところにときめいてはいたのですが、大人になって改めて「恐怖の宇宙線」を観た際にウルっとしたんですよね。
画像の姿が(A)。後により怪獣らしい見た目に描き直されて出現した際の姿はガヴァドン(B)と呼称される。
それは、ガヴァドンが実体化した時に「俺の描いたガヴァドンだ!」と、ムシバが喜んでいる姿が幼い頃の自分とシンクロしたからでした。
幼稚園を卒園するまで東京で過ごしていた私が夢中で観ていた『ウルトラマンティガ』
『ウルトラマンティガ』(1996~1997)
『ティガ』46話「いざ鎌倉!」にて、怪獣デザインコンテスト最優秀賞の怪獣が登場! それがこの「虹色怪獣タラバン」。ガヴァドン回に通じるほのぼのした味わいもあるエピソードだった。
ティガでは「怪獣デザインコンテスト」という怪獣のデザインを公募する企画が行われ、昔から納豆が大好物だった私は、「好きなものを怪獣にすれば良いのでは?」と思い立ち、「ネバドン」だったか「ネバギラス」だったか…ツブツブした粘り気のある怪獣を描きました。
しかし、ティガが納豆まみれになっている様子を想像して「なんか違うかも。」と感じたことに加え、幼稚園で亀の手足を6本描いて教室を騒然とさせてしまった経験があるほどに画伯(!?)な私は、「上手く描けないなぁ。」と、結局応募はしませんでした。
「恐怖の宇宙線」を観た時、かつて考えた納豆怪獣が脳裏に浮かび、懐かしい気持ちになったんですよね。
物語は切ない部分もありますが、「空想の楽しさ」を思い出させてくれました。
それ以来、すっかりガヴァドンが推しになった新行。
『ウルトラマンブレーザー』で再び注目を集めてからガヴァドンの商品が豊富になり、嬉しい悲鳴です。
あなたも一度は「最強の怪獣」を妄想したことがありませんか。
最近の私は「つまらないかも。」「表現が下手だなぁ。」と心の奥底にしまって、丸く収めようとすることが増えてしまった気がします。
「空想/アイディア」はもっと自由で良いはずなのに!
イカンイカンと思いながら、通勤バッグにつけたガヴァドンのぬいぐるみキーホルダーを握りしめるのでした。
後楽園ゆうえんちに遊びに行った時の1枚。
とっても嬉しいのに、なんだか照れてしまってモジモジしていました。
この頃は、怪獣と冒険に出る夢や怪獣から逃げる夢をよく見ていました。
ウルトラマンの生みの親・円谷英二監督の故郷である福島県須賀川市を訪れた時の様子。
福島空港でウルトラマンティガの立像とニコニコ記念撮影。
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Profile
新行市佳 (しんぎょう・いちか)
ニッポン放送アナウンサー。
1992年東京都生まれ秋田県育ち。2015年ニッポン放送に入社。
現在は朝のニュース番組『飯田浩司のOK!Cozy up!』(月~金・6時~8時)のアシスタントを担当。
大の特撮好きであり、ニッポン放送と「ゴジラ」とのコラボ番組『ゴジラ|ニッポン放送70周年特別番組 幻のラジオドラマ復活!新春ゴジラ談義』や『山崎貴のオールナイトニッポンGOLD~ゴジラ|ニッポン放送70周年スペシャル~』でアシスタントを務めた。
ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』
月曜日~金曜日の6時から8時まで生放送!ニッポンと世界の今が分かる朝のニュース番組。パーソナリティは飯田浩司アナウンサー。アシスタントは新行市佳アナウンサー。radiko、ポッドキャストでも聴ける。
「TSUBURAYA IMAGINATION」は円谷プロダクションの作品や世界観を楽しむためのデジタルプラットフォームだ。ウルトラマンシリーズをはじめとした映像作品に加え、オリジナル作品やコミックス・小説などさまざまなコンテンツを楽しめるのだ。
さらに、オンラインイベントや限定商品販売・チケット先行販売などの体験でイマジネイティブな毎日をあなたにお届け!
▼サービスプラン
・プレミアム 年額 19,800 円(税込 21,780 円)
・スタンダード 月額 500 円(税込 550 円)
・無料お試し
【次回予告】
「新行市佳のイチから特撮!」第2回は10月15日に公開!(通常2日と16日の月2回アップ)。特撮愛が溢れて止まらない、アツい連載を見逃すな‼
【速報!】
モノ・マガジン本誌11-16号(11月1日金曜日発売)は「ウルトラマン大特集」! 大絶賛発売中!