ハイ、こんにちは、毎度メンゴ! 昭和をこよなく愛するグラサン男です。前回は耳の聞こえに関する日本の現状と、それを解決するのに一石と投じてくれそうな聴覚サポートイヤホン「Olive Smart Ear(オリーブスマートイヤー)」の背景をご紹介したが、今回はグラサン男が実際に視聴体験してみた。
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まずはスタイリッシュな箱を開けると、専用クレードルの上に装着された「オリーブスマートイヤー」とご対面。見た目、フツウのイヤホンで、補聴器とは思えぬ洗練されたデザイン。これなら日常のライフスタイルにも溶け込ませやすい。
耳の聞こえをサポートするにあたり、簡易的な聴覚検査的なことを行えるのも今回、monoマガジンwebで取り上げた動機のひとつだが、さっそく、自分の耳の状態をチェックしてみるとする。
あらかじめ本体を充電しておき、その間にスマートフォンに専用アプリをダウンロードする。本体取説に表示されている専用のQRコードをスマートフォンで読み取り、ストアから「オリーブスマートイヤー」のアプリをダウンロード。もちろん、無料です。ちなみに、取説冒頭にあった文言が目に止まったが結構、これが重要だ。
オリーブスマートイヤーでできること
●周囲の音を聞く
独自開発したサウンドシステムで、はっきりときれいな音を聞くことができます。
●電話で話す
スマートフォンでペアリングすると、オリーブを装着しながら通話することができます。
●音楽を聴く
スマートフォンでペアリングすると、通常のイヤホンと同じように音楽を聴くことができます。
それでいて、「この製品は補聴器ではありません」とある。つまりは、あくまで聞こえのサポートを手軽便利かつスマートに行うものであり、補聴器という概念とは異なるもの。ここが、”第3の補聴器”と呼ぶべき理由だ。
前置きはこの辺にして、実際の視聴を進めていくが、スマートフォン上で「オリーブスマートイヤー」のアプリを開き、必要事項を入力、イヤホンとスマートフォンをBluetoothでペアリング。続いて耳にイヤフォンを装着するが、この際、イヤフォンの表面がタッチパッドになっていて、2秒長押しで電源オン、5秒長押しでペアリング、7秒長押しで電源オフとなる。
あとはアプリのガイドに従って設定が進めていくが、聴覚検査としては500Hzから8000Hzまでの音が段階的にイヤフォンから耳に流れ、それぞれの周波数で音が聞こえ出したらクリックする。それを繰り返し、音の周波数ごとに耳の反応、聞こえ方をテスト。自動で最終調整を行い、あなたの耳に最適な聞こえサポートを実現する仕組みだ。万能な基本モードから会話モード、TVモードとシーンに合わせて3種類の環境モードに切り替え可能で、雑音除去機能のほか、イコライザを使った各周波数ごとの聞こえ方の微調整もできる。もちろん、すべての設定をイチから再調整することも可能だ。この一連の設定に全部で5分もかからなかっただろうか。ガイドに従って進めれば至極スムーズにセッティングできるので、デジタルがあまり得意ではないという人でも苦にはならないはずだ。
自分の耳の聞こえに最適化させた「オリーブスマートイヤー」を装着して視聴してみると、会話モードにすれば家族の声がクリアに聞こえるし、TVモードも同様に音がよりハッキリと響いて聞こえる。これは、しっかりと耳の聞こえのサポートが効いている証拠だ。イマドキの働き方なら、音が聞き取りにくいオンライン会議でも助けになってくれるだろう。フツウに音楽を聴くこともできるので、片耳モデルの「オリーブスマートイヤー」なら周囲を音は聞こえつつも音楽が楽しめる”ながら仕事”にもちょうどいい。
グラサン男はまだ耳の健康には大きな問題がなかったようで、聞こえのサポートの効果をそこまで強く体感することはできなかったが、それはそれでひと安心。その代わりについ思い浮かべてしまったのが親の顔。最近、日常会話をしていても少し耳が遠くなったように感じていたからだ。難聴は認知症を引き起こす外的要因のひとつともいわれているのでそう考えると心配。さっそく今週末は親のところに持っていて、試しに「オリーブスマートイヤー」を使ってもらおうかと思っている。
聴覚サポートイヤホン「オリーブスマートイヤー」
価格3万4800円 ※片耳モデル、全額返金保証付き
https://www.oliveunion.com/jp/