根強い人気を集めるクラシックカメラ界隈。デジタルネイティブ世代はもちろん、写真愛好家の間でも「あえて手間を楽しむ」ことの楽しさが広まりつつある。最近では21年ぶりに登場した新作フィルムカメラに注文が殺到、最近ようやく受注が再開したことがニュースになったのは御存知の通り。フィルムは化学変化で光を写真に変える。フィルム自体が画像素子であり記録媒体でもあるのだ。カメラとレンズはその理想的な「撮影」を実現するための進化の歴史を歩んできたといえる。
カメラの歴史の大部分はフィルムカメラでできている。各時代の技術者がその時代の最高の素材、最高のテクノロジーで開発してきたモデルは、名称こそクラシックカメラに変わったものの、いまも愛されている。もちろん生産数に対して完動品の数は減少してはいるが、機構のほとんどが電子部品ではなくメカニカルなクラシックカメラは現在でもしっかり機能する。デジタル一眼にアダプタを介せばクラシックレンズで撮影するという愛好家も多い。個性あふれる名玉の描写を手軽に楽しむことができるのはこの時代に生きる我々の特権かもしれない。
クラシックカメラの聖地、上野で今年も「上野クラシックカメラ博」が開催される。会期は11月13日(水)から19日(火)の7日間。会場は松坂屋上野店6階催事場。全国から12の専門店が集結する。各店が独自のネットワークでこの日のために集めたオススメのカメラ、レンズが一堂に会する。
あの頃欲しかった名品を探すもよし、手軽に遊べる実用モデルで遊ぶもよし、手に入れたカメラを提げて公園を散策するもなおよし。上野クラシックカメラ博をお見逃しなく!
第4回 上野クラシックカメラ博
会期 2024年11月13日(水)~19日(火)10時~18時30分(最終日は16時閉場)
場所 松坂屋上野店6階 催事場
【参加予定店】※順不同
カメラのアート(広島) 大塚商会(愛知) カメラのゴゴー商会(福岡) ハヤシ商事(東京) スズキカメラ商会(東京) セキ写真(埼玉) 日東商事(栃木) カメラのヤマゲン(大阪) ワカイカメラ(群馬) 蔵CURA(東京) 焦点工房(愛知) 矢倉カメラ商会(大阪)
【主催】
写真機商振興会
【後援】
ワールドフォトプレス
【お問い合わせ】
写真機商振興会 http://www.camera.jp/