松本零士の大傑作「銀河鉄道999」のサウンドトラックが待望のSACD(スーパーオーディオCD)化で降臨!

モノマガ世代がその少年時代に心躍らせたアニメーション大作「銀河鉄道999」。等身大の主人公・星野哲郎と、ミステリアスな美女メーテルのふたり旅の波乱万丈、その目的、その結末見たさに、毎週毎週の放映を楽しみにした人も多いはずだ。テレビアニメ放映中に劇場作品となり大ヒットを記録。宇宙戦艦ヤマトと並び、日本の本格アニメファンを育むきっかけとなった999のサウンドトラックがいまSACDとして甦る!

文/モノ・マガジン編集部

今回紹介するのは銀河鉄道999の劇場版サウンドトラック「交響詩 銀河鉄道999」である。これはオーディオ誌『ステレオサウンド』ディレクションによる高音質SACD盤で、映画公開当時の1979年に録音・販売されたレコード用オリジナル・アナログマスターを音源として使用している。

SACD/CDのハイブリッド盤なので通常のCDプレーヤーでも再生可能だ。

収録曲は全12曲。トータルタイムは46分08秒。演奏はコロムビア・シンフォニック・オーケストラで、音楽は青木望氏の手による。詳細な制作経緯やトラック解説はブックレットに詳しいが、いわゆるワーグナーのライトモチーフを登場人物に用意したり、トラック7「時間城へ」においては、さながらストラヴィンスキー「春の祭典」を思わせる鋭角的なリズム、フレーズが飛び出すなど、クラシックファンにとっても聴きどころ満載といえる。

読み応えあるブックレットで作品世界をより深く知ることができる。

むろんゴダイゴによる挿入歌「テイキング・オフ!」と主題歌「銀河鉄道999」を忘れることはできない。とりわけゴダイゴの代表曲ともなった後者をSACD音質で楽しめるのは、オーディオ好きだけの贅沢と言う外はない。

これまでSACD盤と書いてきたが、本作はCD盤とのハイブリッド仕様であるため、通常のCDプレーヤーでも再生可能。つまり誰でもそのフレッシュなサウンドを楽しめるというわけだ。

テレビ版とは異なる大人びた哲郎の顔立ちや、ハーロック、エメラルダスといった松本零士オールスターズの登場と相まって、大人の少年たちの心をつかんで離さない「劇場版 銀河鉄道999」。そのサウンドの神髄を、ステレオサウンド盤「交響詩 銀河鉄道999」で味わってみないか。

『交響詩 銀河鉄道999(CD/SACDハイブリッド)』
価格4950円
制作・発売:日本コロムビア
企画・販売:ステレオサウンド

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  • 元・モノ・マガジン&モノ・マガジンWEB編集長。 1970年生まれ。日本おもちゃ大賞審査員。バイク遍歴とかオーディオ遍歴とか書いてくと大変なことになるので割愛。昭和の団地好き。好きなバンドはイエローマジックオーケストラとグラスバレー。好きな映画は『1999年の夏休み』。WEB同様、モノ・マガジン編集部が日々更新しているFacebook記事も、シェア、いいね!をお願いします。@monomagazine1982 でみつけてね!

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