「monoという名のタイムマシン」42年前(ワォ!)、昭和57年7月のモノ・マガジン

2024年11月17日現在、最新号は949号。昭和から平成を経て令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと51号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年(1982年ですよ、42年前です)に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに終わってるのか、どうなんでしょうか。

※画像はクリックすると拡大表示されます。

ハイ、これが創刊号です。今となっては古本屋でもなかなか見つけられないんじゃないでしょうか。表紙を飾るのは「こんなのあったらいいなぁ」という架空の腕時計。レトロフューチャー感がたまらないです。

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で、誌面の後半にこのイラストの気合十分な解説が載ってましたんで、こちらもご覧ください。実物が存在するワケじゃないんですが、よくぞこれだけの機能を盛り込んだ、と感心します。この設定を考えた方は、SFが大好きなんでしょう。

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さて、ページの最初に戻ります。表紙を開いてすぐの見開きが、オリンパス(現OM SYSTEM)のビデオカメラの広告です。右下にポータブルビデオレコーダなんかも載ってまして、当時の最先端ですかね。

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さらに次の見開きは、スズキのライトスクーター「ラブ」。中央に立っているのは誰あろう、キング・オブ・ポップのマイケルです。当時、破格のギャラでマイケル・ジャクソンがCM出演、と騒がれてたんですが。ちなみにこの1982年12月、マイケルは2作目のソロアルバム『スリラー』をリリースしました。

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そして目次です。このレイアウトが実に当時の時代感を出してます。当時の雑誌をご覧になっていた方なら、きっと懐かさに涙がちょちょぎれるんじゃないでしょうか。今回取り上げてませんけど、34ページの「WAKU WAKU WORLD ビックリするような珍発明」がちょっと気になったんでページを開くと、チェーンを使わない内輪駆動式自転車、ソーラーハット・ラジオ、テームズ川を渡河したフォード「エスコート」、カード式公衆電話などの楽しい小ネタが載ってました。

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続きましては巻頭の特集ページ「NASA Spinoff これが宇宙時代のスピンオフライフだ!」の一部をご覧いただきましょう。NASAの宇宙開発プロジェクトに端を発して実用化された技術や製品群について紹介してます。要するに民間転用ですね。今や誰もが知っているフリーズドライ食品なんかも、長期携行可能な戦闘糧食や宇宙食の開発からでてきたスピンオフ製品。それにしても、インターネットのない時代によくこれだけの記事をまとめられたもんだと感心しますね。今よりもNASAやアメリカへの憧れが強かった時代ですから、編集者たちのページ作りの情熱がこもっているのが、この誌面からぐいぐい伝わってきます。

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ページは変わりまして、日産のパルサーEXA-Eの登場です。エクステリアもインテリアもこの時代ならでは、のスペースシップ感に溢れてます。

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お次は小型のパーソナル・サブマリンです。このとき、1ドル248円(これを書いてる今、1ドル156円台。いいんだか悪いんだか、難しいことはわかりませんけど)。現地アメリカで1万3000ドルだから、日本円で390万円と当時にしてスポーツカー並みの値段らしいです。で、「潜水艇」「市販」で検索してみたんですけど、数千万から億単位まであるみたいです。機能も安全性も大きく進化してるんでしょうけど、なんにしても手の届かない世界でした。

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今回のラストはポラロイドカメラです。ほとんどの人がデジカメやスマホで撮影を済ませてしまう今日ではありますが、ポラロイドカメラも今年最新機種をラインナップしてます。味がありますから、ポラロイド写真は。アラーキーも『ポラエヴァシー』(晶文社)なんていう素敵な作品集を出してますし。液晶で確認できなかった昔は、一旦ポラ(みんな略してポラ、ポラ言ってました)で撮って仕上がりを予測して、本番撮影してたんですね。でも、そんな懐かしさでこのページを見てもらいたいワケじゃなくて、下の方にあるしつこい図版による解説がいいなと思って。ただそれだけなんですけど。

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では、次回の昭和57年8月(2号)をお楽しみに!

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