2024年11月28日現在、最新号は949号。昭和から平成を経て令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと51号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年(1982年ですよ、42年前です)に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに終わってるのか、どうなんでしょうか。
ちなみに昭和57年9月の出来事はというと・・・、
◎グレース・ケリーモナコ大公妃が自動車事故死
です。
※画像はクリックすると拡大表示されます。
ハイ、これが3号です。今回、表紙を飾るのは、レジャー用、あるいは水難救助用に開発された「ギル・パック」という名の人工エラ装置。ボンベいらずのすごいやつです(あくまでも空想ですよ)。
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今回から目次は見開きに。表紙のイラスト解説もここに収まってます。以下、解説より長めの引用。「一個のパックの重量は乾燥状態でわずか70グラムしかないが、この中には総面積にして450平方メートルに及ぶミクロン単位の薄膜が、ちょうど人間の細胞のように徹底的におりたたまれてすっぽりおさまっているのである。薄膜の素材は、生物反応炉(バイオ・リアクター)によって量産のきくようになった特殊構造タンパク質と脂質であり、そこにさらにガス交換機能を促進させる触媒がおり込まれて、水中に溶存する酸素を90%以上吸収し、気泡の形で膜の裏側へ浸透させる。パックの寿命は、膜の交換機能の低下率によって規定され、普通5時間の連続仕様がリミット値とされているが、もちろんこれはその場所での酸素の溶存量、使用者の活動量、その他の要因によって左右される・・・」んだそうです。
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表紙を開いてすぐの見開きが、SUZUKIの2代目CERVOの広告。浅岡ルリ子さんが実にお美しいんですが、それよりも目を引くのが下にある青い文字の「58万円」ですよ。42年前ですからね。フェンダーミラーに角っぽい鼻面で、今走ってたら結構オシャレな感じがするんじゃないかと。
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おっ、コダックのディスクカメラですね。ディスク状になったフィルム、コダカラーHR・ディスクフィルムを使うので、ディスクカメラというんです。この年に世界初登場。フィルムパックの厚さが5.5ミリなんで、カメラ本体の厚さわずか20ミリと実にスマート。ガジェット感もあって、欲しかったんですよ。ディスクフィルムは、1998年に製造中止、2000年には現像所でのサービスも終了。
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続きましては、諏訪精工舎(現セイコーエプソン)の液晶式テレビのテレビ付きウオッチ。世界最小(当時)の1.2インチのディスプレイにチューナーとヘッドホンが付属。FMラジオも聴くことができて、アラーム、クロノグラフ、カレンダーなどの機能も装備。ただし、チューナが「幅76×長さ143×厚さ18ミリとちょっと大き」かったようです。
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お次は、「世界最小記録をまた塗り替えた!」ビクターのコンパクトビデオデッキ「HR-C3」(本体2㎏)とコンパクトビデオカセット「TC-20」。デジタル時代の目線で見れば、「デッキ背負って撮影なんて信じられない」となるんだろうけど、当時にしたら「なんてポータブルなんだ!」って感じですかね。
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特別企画「風船(バルーン)という名の翼で、夏、キミは、鳥になれ。」を見てみましょう。「300万円で青空を買い占めた」というキャッチがいいですね。で、気になって今の価格を検索してみたら、200万円程度らしいです。クルマは安かったのに、気球は高かったんですね。ちなみに現在、気球体験の場合、係留フライトが2500〜4000円、フリーフライトだと3万〜15万円ぐらいとのこと。
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「WAKU WAKU WORLD ビックリするような珍発明」は、1見開きから2見開きに増えてます。乗用車+飛行機=「エアロカー」の記事をチラッと目を通すと、1950年代後半のアメリカではエアロカーブームがあって、自家製(!!)エアロカーが多出していたんだとか。おおらかな時代だったんですね。で、この記事はマリリン・フェリングさんという女性が、当時のエアロカーを手に入れたという話です。エアロカーを製作したのは、元海軍パイロットで、無人機やミサイルの制作にも従事したこともあるムルトン・テイラー氏。マリリンさんが手に入れたエアロカーの性能は、「飛行速度160㎞/h、地上走行速度96㎞/h、燃料が1ガロン当たり約24㎞、航続距離500㎞以上、離着陸距離300ft」だそうです。記事の〆は「車として公道を走れるのかなァ」。
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「超ロングセラー」は本田技研工業のスーパーカブ。第1号のC100の完成が昭和33年(1958年)で、前回のチキンラーメンと同年の登場。記事中には「昨年末までの累計台数で1423万台に達し」とあるんですが、2017年には、世界生産累計台数1億台を達成してます。愛され続けてるんですねぇ。
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この見開きなんですけど、左ページが水と氷とシェイクして作る粉末カクテルの紹介記事。でも、目を引くのは右ページの広告。「ロール・クレープでアイスをくるんだスマック」ですよ。キャッチコピーは「食べるロックだ、スマックン・ロール!スマック」。いやー、グッときますね。「100yen」でした(もちろん、消費税なんかありません)。
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最後は「ロボットアームでルンルン気分」で〆。トミー(現タカラトミー)の「アーマトロン(ARMATRON)」です。当時の価格は8800円。電源は単3電池が2本。操作方法は「これは2スティックのラジコンのプロポとだいたい同じだが、ラジコンカーみたいに単純ではない。まず左のスティックは、5動作を受け持つ。内容は、手首の上下動、ヒジの左右動、そして手の開閉(つまり握る動作)だ。右のスティックは、肩の上下上下動と左右動、手首の360度回転、そしてスピード調整だ」とのこと。アンティークトイとしていい感じの佇まい。そして、操作している編集者のスタイルが素晴らしい!
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では、次回の昭和57年10月(4号)をお楽しみに!