Sponsored by NEWBALANCE JAPAN
アメリカ工場で製造するニューバランスのプレミアムランニングシューズ「990」シリーズ。なかでも2022年に登場した「990v6」は、最高の履き心地を求めて進化を続ける「990」の最新モデルだ。ところで、このランニングシューズはいったい何がすぐれているのか?「990」の進化の歴史を振り返りながら、素材、最新テクノロジー、そしてクラフツマンシップなど、多角的な側面からその理由を解き明かそう。
New Balance「990」シリーズ
最高の履き心地を探求し、進化を続けるこの一足
かつてジム・デービス会長が「990シリーズは、わが社の象徴と言えるでしょう」と語ったように、1982年の初代モデルの登場以来、990はニューバランスを象徴するアイコンとなった。その魅力と機能性の高さを検証する。
1982年にM.C.D. (踵部安定板)など新開発のテクノロジーを採用することで、ニューバランスだけでなく、業界でもっともすぐれた走行性能を有するランニングシューズのひとつとなったのが「990」である。広告では1000点満点で990点と、その完成度の高さをアピールし、100ドル(当時のレートで約2万8000円)という一般的なランニングシューズの数倍のプライス設定も大きな話題となった。以降、「995」、「996」と進化を続けることで、990シリーズはニューバランスを代表するアイコンとなる。そんな990の最新モデルが2022年に登場した「990v6」だ。これまでアッパーの中足部に配されていたミッドフットサドルを無くし、ピッグスキンスエードと合成皮革のオーバーレイをメッシュアッパーの上を踵からつま先まで流れるようにデザイン。着地時の衝撃吸収にとって重要なパーツとなるミッドソールには、パフォーマンスランニングシューズに採用している反発弾性にすぐれる「FuelCell(フューエルセル)」を990シリーズにおいて初採用。これまで以上に高い走行性能を実現し、ポリウレタン素材を踵部に組み合わせたニューバランス伝統のENCAP構造を採用することで、着地安定性もキープしている。まさに990v6は、これまでの同シリーズと同様に立ってよし、歩いてよし、走ってよしの三拍子揃ったランニングシューズなのである。事実、「一度履いたらほかのシューズは履けなくなる!」との言葉さながらに、適性においてもユーザーから高い評価を得ているのだ。そして忘れてならないのが、いまもなおアメリカ国内で熟練の工員たちによって製造されているという事実である。機能美ともいうべき完成度の高いデザインとベーシックなカラーリング。あらゆるファッションスタイル、コーディネートにマッチするフォルムは、アメリカンクラフツマンシップから生まれるのだ。
Made in USA 990 v6 GL6 価格3万6300円
990で初めてFuelCell(フューエルセル)ミッドソールを搭載することで、クッション性と反発性、軽量性を向上することに成功、伝統を受け継ぎつつ、更なる快適な履き心地を実現した。
1 アッパー前足部とともに、ランニングシューズの履き心地を大きく左右する履き口部分は、その形状、使用素材ともに熟考して決定。こうしたこだわりが快適な履き心地を生む。
2 ヒール部分はピッグスキンスエードと合成皮革を組み合わせたマテリアルミックス。現在も アメリカ国内で製造されることを誇るように、MADE IN U.S.A.と記される。
3 反発弾性にすぐれる「FuelCell(フューエルセル)」を初採用。ポリウレタン素材を踵部に組み合わせたニューバランス伝統のENCAP構造を用いることで、着地安定性も確保した。
4 従来アッパー中足部に配されたミッドフットサドルを排除。ピッグスキンスエードと合成皮革のオーバーレイがメッシュアッパーの上を踵からつま先まで流れるようにデザイン。
5 耐久性をとくに必要とするアウトソールの踵部分には、耐摩耗性にすぐれたNduranceラバーコンパウンドを使用。この素材のおかげで990v6と長い付き合いができるはずだ。
990進化の軌跡
ニューバランスを代表するプロダクトとしてつねに進化を遂げてきた「990」。その歴史を振り返ると、ニューバランスというブランドが快適な走り心地のために、さまざまなテクノロジーとマテリアルを開発してきたことがよく理解できる。
1982 「990」
初代「990」は、アメリカにおける熱狂的なジョギングブームがやや落ち着いた頃に登場。M.C.D. (踵部安定板)による安定性やすぐれた保護性能により、従来のランニングシューズでは満足できないランナーからも高い支持を得ることに成功した。
1998 「990v2」
「995」、「996」、「997」、「998」というようにモデルチェンジのたびに一桁目の数字が増えていった990シリーズ。「999の次はどうなる?」と注目が集まったが、1998年登場モデルは、「990v2」と再び990を名乗り、踵部のABZORBをビジブル化させた。
2012 「990v3」
990v2の次は「991」、「992」、「993」と再び一桁目の数字を増やしていったが、2012年モデルは、「990v3」と再度歴史ある「990」のモデル名に。軽量素材のREVLITEを使用するなど、比較的重い印象のあったシリーズのなかでは軽量性も意識した。
2016 「990v4」
「990v3」は、重量だけでなくディテールなども若干軽快な雰囲気となったが、この「990v4」もミッドソールに軽量で耐久性にもすぐれたACTEVA LITEを採用。ライフスタイルシーンはもちろん、ランニングシーンでも高い信頼性を誇った。
2019 「990v5」
「990v5」は、履き口部分のTPUストラップにより、フィット性を向上。ミッドソールにはACTEVA LITE、ABZORB、ENCAPとニューバランスのテクノロジーを多く採用し機能性がさらにアップした。
990v6カラーバリエーション
990シリーズといえば、何と言ってもグレーのイメージが強いが、最近ではブラックやネイビーといったカラーリングも高い人気を誇っており、「990v6」でもラインナップされている。
990にまつわる9つのウンチク
1. スティーブ・ジョブズが愛用したもっとも有名なモデルが992
2. 初代990は4年間もの開発期間を経てローンチされた。
3. 発売当時の価格は100ドル(1ドル約280円)という驚きの高価格
4. 990の品番の由来は「1000点満点で、990点」というコピーから。
5. 990は会長ジム・デービスの承認が下りないと製品化できない唯一の品番
6.バラク・オバマやジョージ・H・W・ブッシュ、ビル・クリントンなど歴代米大統領も愛用した。
7.ニューバランスの創業100年を記念して2006年に登場したのが992
8.全モデルがMADE IN U.S.A.なのは990シリーズのみ。
9. 990シリーズは1982年の「990」から2022年の「990v6」まで、全14品番をラインナップする。
ユナイテッドアローズ上級顧問/クリエイティブディレクション担当
栗野宏文さん に聞く
私にとってニューバランスが特別な理由を話しましょう
990シリーズを筆頭に、フラッグシップモデルを擁するMADEシリーズが多くの支持を集めている。そこで自身も愛用者というユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文さんに、ニューバランスの魅力を聞いた。
ニューバランスはお米のように進化する
グレーのニットにグレーのパンツ。チョークストライプのジャケットも落ち着いたチャコールグレー。足元は「990v6」のグレーだ。1998年にメイド・イン・UKの576を購入して以来、数多くのモデルを履き継いできたと語る栗野さん。近年はもっとも履きやすいとの実感から、もっぱら990シリーズを買い求めているのだとか。シリーズ最新作となる「990v6」については、今春手に入れたシーズナルコレクションモデルもご愛用とのこと。
「v5を色違いで数足持っているので、v6は買わないつもりでいました。でも、今こうしてv6を着用しても感じることですが、やはり履き心地が違う。より前へ前へと進む感覚がします。買うべき! と思いましたね(笑)」普段から長い距離をよく歩くという栗野さんにとって、クッション性や反発性を含めた履き心地の良さは、プロダクトを選ぶ上で大きな指針となる。それだけではない。栗野さんがニューバランスを選ぶもうひとつの理由、それはモノ作りに対する揺るぎない姿勢だ。
「劇的な変化こそ進化と捉える風潮がありますが、自分はそう思わない。たとえば、お米。品種改良されて、次々と新たな品種が生まれるけれど米は米。激甘にも激辛にもなるわけじゃない。米本来の食味を外れることなく改良されていく。ニューバランスもその意味でお米だと思います。デザインが劇的に変わるわけではない。原理原則を踏み外すことなく、一歩一歩ブラッシュアップしながら履きやすさを追求している。まさに地に足のついた取り組みです」 ニューバランスは、人件費が高い米国に5軒、英国に1軒、工場を構えているが、これはそれらの地域の雇用を守ることにもつながっている。「そこでは親子2代、3代と働いている職人が少なくありません。ある意味郷土産業なわけですよね」地に足のついた企業経営といえるに違いない。
良い意味で地味ともいえる。
でも、だから好きなんです。
ユナイテッドアローズ上級顧問
クリエイティブディレクター
栗野宏文さん
(くりの・ひろふみ) 1953年NY
生まれ。1989年にユナイテッドアローズの創業に参画。2004年、英国王立美術学院より名誉フェロー授与。LVMHプライズ外部審査員を初回から務める。
ベーシックは飽きない 何とでも合わせられる
グレーの濃淡でまとめたコーディネートに、よく映えるグレーの990v6。個人的にもグレーは好きな色だと栗野さんはいう。「コーディネートに悩みたくなければ、ニューバランスもグレーを選ぶことをお勧めします。グレーはどんな服にも合わせやすい色。黒や紺の服にも合えば、派手な色の服にもよく馴染んでくれます」
ニューバランスは、ブランドのシグネチャーカラーである“グレー”を、5月の一カ月間にわたり「Grey Days」として祝している。1980年代、ニューバランスはすぐれたランニングシューズを作るために“グレー”というカラーを意図的に導入し、時代を超越した品質とスタイルを、あらゆる形で体現し続けている。
990v5をベースにチャコールグレーのカラーリングでUAが別注をかけたスペシャルエディション。2019年発売のモデルで、栗野さんの私物だ。
990シリーズを筆頭に、長きに渡り数多くのプロダクトを履き継いできた栗野さんが、今後ニューバランスに期待することとは、いったい何だろう?
「前提として、唐突にこれまでと毛色の違う商品をセンセーショナルに売り出すような真似はしない。それがニューバランスという企業の持ち味だと思います。言い換えれば、良い意味で地味だともいえる。そこが僕は好きなんですね。あとは長期的に見た素材の生分解性を追求していただけたら」
足に問題を抱える人のために、矯正靴を作ることから始まった企業としての原点を忘れることなく、最高の履き心地を求めて日々改善を続けていく姿勢。確かに傍目には地味に見えるかもしれない。
「でも、結局ベーシックなモノは飽きが来ないし、何にでも合わせやすい。先ほど例えたお米がそうですよね。ニューバランスも飽きるようなものではない。地味でも飽きないモノが自分たちには心地良いし、共感してくださるお客様も多い。今後とも目先の目新しさを血眼になって追いかけるような風潮には流されないでほしい。これからも良い意味で地味のままでいてほしいと思います」
●POP UP情報
NEW BALANCE MADEシリーズ「990v6」、「1500」、「576」の定番カラーを一堂に取り揃えた「The Made in USA/UK Collection with UNITED ARROWS POPUP」を下記店舗にて開催。UNITED ARROWSのフィルターを通すことで、MADEシリーズの新たな魅力を引き出します。
ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店:12/19(木)~1/14(火)
ユナイテッドアローズ 心斎橋店:12/20(金)~12/29(日)
MADE IN U.S.A.
こだわりの一足はここから生まれる
ニューバランスというブランドの魅力のひとつとして「アメリカ国内に生産拠点を残していること」と答えるユーザーは少なくない。熟練工がいまなおスポーツシューズの製造を行うアメリカ工場の秘密を探ってみた。
ボストンの北、自動車で1時間ほどの距離に位置するローレンス工場。ニューバランスがアメリカ国内に有する5つの工場で最大規模を誇り、990を始めとして1日に4000足以上を生産する。
熟練の技と先進技術の融合!
スポーツシューズブランドのほとんどがアジアを始めとした米国外に生産拠点を移す現在も、ニューバランスはアメリカ国内に生産拠点を残している。もちろん国外ではアジアでも生産しているほか、イギリスにも自社工場をひとつ所有するが、「990」を始とする「MADE IN U.S.A.」のコレクションは、75年以上の歴史にわたってアメリカ国内で製造されている、自国産の比率70%以上のプレミアムな存在である。工場は写真のマサチューセッツ州ローレンスを始め、メイン州スコヘーゲンや米北東部ニューイングランド地方に5つの工場を所有し、そこではヘリテージなモデルから最新機能を搭載したモデルまでの製造が行われる。製靴技術を知り尽くした熟練工による技、上質な天然皮革を始めとする厳選されたマテリアル、そして最新の製造設備という3つの要素が高いレベルで融合されることによって、これらの工場からはほかにはない洗練された高品質のスポーツシューズが生まれるのだ。素材のカッティングなど、生産ラインの各所で自動化やデジタル化も推進されているが、製造過程の細部では熟練工たちの職人技に頼る部分も少なくない。ニューバランスの「MADE IN U.S.A.」は、前述の3つのうちひとつでも欠けたら成立しないのである。
最新設備の導入により、各工程では自動化も進められているが、細部の縫製を始めとしたいくつかの工程では現在も熟練工の技を欠かすことはできない。
銘品 Made in U.S.A. 「997」復刻!
「997」 は990シリーズの第4弾として1990年にリリースされた。それまでの同シリーズのミッドソールがアップデートされ、このモデルでは一体成型に。前作「996」から大幅な走行性能の向上に成功した歴史的銘品の復刻だ!
MADE IN U.S.A. 997
価格3万9600円
機能面のトータルバランスにすぐれ、990シリーズの歴代モデルでも特に評価の高い「997」がMADE IN U.S.A.で復刻。上質なピッグスキンスエードを始めとした厳選された素材とアメリカンクラフツマンシップが高次元で融合され、独特の高級感ある仕上がりに。グレー、ブラック、ネイビーのニューバランスを象徴する3カラーがラインナップされている。
ニューバランスジャパン
お客様相談室℡0120-85-7120
写真/渡邊秀一、青木健格(WPP)
文/南井正弘、飯島秀明