2025年1月10日現在、最新号は951号。昭和から令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと49号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに終わってるのか、どうなんでしょうか。
ちなみに昭和58年1月の出来事はというと・・・、
◎ARPANETがIPに切り替わりました(インターネットの起源ですね)
です。
※画像はクリックすると拡大表示されます。
ハイ、これが7号です。今回から表紙は空想科学イラストじゃなくなりました。この号では誌面で紹介しているモノを説明をつけて配してます。
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さて、表紙を開いてすぐの広告は、スズキのジェンマ125。前に紹介してるんで飛ばしてその次の見開きを見るとソニーのマイクロコンピューター「SMC-70」ですね。コンピュータではなくコンピューターですね。昔はみんな「ター」って言ってました。で、この広告がすごいのは、通常小さくまとめてるスペックをドカンとメインにしてるとこ。なんか、漢らしいなぁ。
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表紙イラストの解説がなくなったので、目次は見開きから1ページに戻りました。そんなことより、右ページの広告に目を惹かれますね。「弾力でみがく。リストライオン」のキャッチの通り、歯ブラシの弾力が力強く描かれてます。こんな絵は写真で撮ろうと思っても撮れるもんじゃありません。だから、イラストってスゴイですねっていうのは昔の話で、今じゃAIですから。でも、上手い絵です。
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で、初っ端は「LINE・・UP」というページ。19ページで構成してて、ひとつのモノを1〜2ページでドーンと紹介してます。そのラインナップは、「キヤノン35mm1眼レフがオリンピック公式カメラに」「ついに国内向けの本格的オートバイオーディオ登場」「カラオケ界にもいよいよデジタルの波が押しよせた」「世界初の証拠物件付きミステリ。『マイアミ沖殺人事件』」「ハミルトン=カーキのワンパターン思考はやめよう」「TT600も登場した’83ヤマハ米国向け輸出用バイク」「なんと組合わせ19683通りのシステム・サングラス」「猛火に耐える米軍用フライトジャンパーCWU45/P」「野菜でできた低カロリーのヘルシープチケーキ登場」「15万円を切った世界最小最軽量のPCMプロセッサー」「空気注入で足首を固定するイタリア製スキーブーツ」「フランスとライセンス製造・販売が始まるモトハング」「さがしてみたらこんなにあった!記念ラベルビール」「ターンテーブル直径90mmのハンバーガープレーヤー」「プラスα機能を持った、複合ライターを集めてみた」「運搬用にはもったいない洒落たトヨタのデリバン!」「ゴリラをグレードアップさせる3輪車キット新登場」「世界で初の録画機能付ベータマックスVTRカメラ」の18アイテム。
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ロサンジェルスから南へ40マイルに位置するラ・ホヤにあるラ・ホヤ・コンテンポラリー・アート・ミュージアムで行われた「イタリアの再展開」と銘打ったアート・ショーのレポート。首から上がテレビのマネキンが目を惹きます。左斜め上の写真はアンテナ人間とラジオ人間です。これがイタリアなんですね。
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「今一番、ホットなアメリカ商品情報のページだよ!」では、ロサンゼルスのダウンタウンにある卸売センター、通常バイヤーしか入れない「LAマート」に潜入取材。もちろん特別な許可を取ってます。みんながアメリカのことを知りたくてしょうがなかった時代、ネットも何にもなかった時代に読者はワクワクしながら目を通してたんじゃないでしょうか。
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「WAKU WAKU WORLD ビックリするような珍発明」で気になった記事は、「プードルとのお散歩は時代遅れだよ」。「いやあ参った、驚いた。そして、ついでに吹き出した。『プードルちゃん、さようなら。』というのが、最近のサントローぺでの流行。」というのが冒頭。サントローぺというのは、フランスのサン=トロペのことでしょう。で、犬の代わりにプラスチック製のミニバイクを引いて散歩するのがブームになってて、その流行はロンドンにまで伝染・・・って、こりゃウソでしょ。
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「超ロングセラー」では、ジョンソン&ジョンソンの「バンドエイド」を取り上げてます。どなたさんも結構お世話になってる医療品ですね。「ジョセフィーヌを愛する心がディクソンにバンドエイドを作らせた。」というキャッチ通り、バンドエイドの誕生秘話が綴られてます。「1920年、ジョンソン&ジョンソンの購買部に勤めていたアール・E・ディクソンは、新妻ジョセフィーヌと甘い新婚生活を送っていた。まだ家事に慣れないジョセフィーヌは毎日のように手を切ったり、火傷をしたりしていた。当時28歳のディクソンも、妻には優しく、ガーゼと包帯を使っててあてしたものだった。このガーゼや包帯は、もちろんジョンソン&ジョンソンの製品であったことは、言うまでもない。しかしディクソンは並の優しい夫とはちがっていた。アイデアマンであったのである・・・」というところで引用終了。
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「mono Super Goods」は「ハイウェイを疾走するコクピット オートサイクル Autocycle」の登場。表紙のドーンと出ていたスペーシップ感てんこ盛りのフォルムの2輪車です。オートサイクルの基本量産型データは以下の通り。「全長:15.75ft/全幅:4.89ft/高さ:4.46ft/自重:575 lb/ホイールベース:114in/ブレーキ:前後輪ともにディスク/エンジン:250cc2気筒/加速:0〜60mph 9.5秒/最大速度:120mph/燃費:100mpg/販売形態:完成車、車体組立キット」。
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「mono Super Goods」は「ハイウェイを疾走するコクピット オートサイクル Autocycle」の登場。表紙のドーンと出ていたスペーシップ感てんこ盛りのフォルムの2輪車です。オートサイクルの基本量産型データは以下の通り。「全長:15.75ft/全幅:4.89ft/高さ:4.46ft/自重:575 lb/ホイールベース:114in/ブレーキ:前後輪ともにディスク/エンジン:250cc2気筒/加速:0〜60mph 9.5秒/最大速度:120mph/燃費:100mpg/販売形態:完成車、車体組立キット」。
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では、次回の昭和57年12月(6号)をお楽しみに!