ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑108 街乗りにもツーリングにもオススメのバイク用スニーカー

alpinestars SPEEDFLIGHT SHOES
(アルパインスターズ スピードライト シューズ)

今年に入ってから休みの日にバイクでツーリングや街乗りすることが多い。アクセルを開けて、身体がグワっと前に持っていかれるバイク特有の気持ちよさ、季節感を全身で浴びることができる心地よさなどは、他の乗り物では味わえない。今までバイクの時は決まってブーツばかり履いていたが、ここ最近はアルパインスターズのスピードライトというシューズに首ったけ。こちらの偏愛っぷりを語りたい。

私は、alpinestars(アルパインスターズ)のスピードライトシューズを愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

アルパインスターズは、1963年に、イタリア北東部のAsolo(アゾロ)と言う町で、登山用ブーツメーカーとして始まった。創業者のサンテ・マッサローロ氏は、世界中に最高の商品とサービスを届けたいという思いとともに、努力した者だけが見ることができるという、アルプスの一番高いところに咲く花 “Star Alpina”から名前を取り“alpinestars”としたとのこと。1970年代には、モトクロスブーツで世界中を席巻し、ケニー・ロバーツと共にロードレース界でもセンセーションを巻き起こす。ミック・ドゥーハンはアルパインスターズのブーツとともに5回のMotoGPチャンピオンを獲得した。マルク・マルケス、ファビオクアルタラロをはじめ、MotoGPでは多くのトップライダーがアルパインスターズを愛用し、MTB、サーフィン等のアウトドアやエクストリームスポーツでも世界中のファンを魅了し続けている。(引用元:岡田商事ホームページ

アルパインスターズは、二輪業界では知らない人がいないほど超人気のバイクウエアブランドである。ここ最近はファッションとして、同国イタリアのDIESELとコラボしたウエアを出したり、バレンシアガのショーの際にモデルがアルパインスターズのジャケットを着用したりなど、世界中のセレブ、インフルエンサーに愛されている。それは、レースやラリーなどで培った最新の技術が集結しているから。好成績を収める海外のライダーがこぞって選ぶのは、極限のスピードやシチュエーションに耐えうる安全性の高さと革新的なテクノロジーを兼ね備えた最高峰のブランド哲学があるからこそ。

一見すると普通のスニーカーに見えるほどシンプルで美しいデザインのモト用シューズ。

今回のスピードライトシューズは、2024年モデルだが、1年間履き続けてきて、改めて素晴らしいシューズだと思い、偏愛モノにランキング入り。気づいたらバイクに乗る時のプライオリティが高くなっていて、履けば履くほど愛してやまないポイントが満載だ。まずはそのスニーカーライクなルックス。非常にシンプルで、どんなファッションでも合わせやすく、飽きの来ないカラーリング(他にもカラーもあり)、ステッチがかなり少ないのもデザイン的に◎。

シフトチェンジペダルにちょうど補強パーツがある。

ハードなライディングにも耐えられるタフさも売り

さらに、バイク乗りには嬉しいギミックがたくさんある。左右のつま先部分にはシフトチェンジペダルが当たる部分に補強パーツが施されている点もありがたい。スニーカーでバイクに乗っているとギアチェンジの度につま先の部分にダメージが蓄積するので、そこから破れてくることが多く、僕も過去に何足もスニーカーをダメにしてきた。なので、このシューズを手に入れるまでは、ブーツばかりを選んでしまっていたのかもしれない。

アウトソールは舗装路にも適した歩きやすい形状になっている

また、バイク用のシューズとなると安全性や耐久性を考えすぎて、シューズ自体が激烈に重たくなってしまうことが多いが、こちらは比較的軽くて、そのおかげで歩きやすい。インソールにはOrtholite®︎が使われているので、フットベットも抜群の柔らかさがある。それに加えて、アウトソールのパターンも舗装路向けになっていて、歩く際の屈曲性とシフトチェンジの時のトゥーアップ動作、どちらにも対応しているので、ただのスニーカーとは一線を画す。

踵の部分にも左右非対称の硬めのパーツが使われているので、脱ぎ履きがしやすいだけでなくプロテクションとしても超優秀だ。

くるぶし側にはクッション性が高いパッドのようになっていて、ヒールグリップの際に安心安全。

スニーカーの多くにあるようなローカットではなく、ミッドカットになっているので、足首の保護にもなっているとともに、画像のような内側のくるぶし部分にはクッション性の高いパッドが付いているため、ステップに足を載せた時に内側へのホールド感を高め、車体をコントローラブルに。繰り返しになるが、これらの細かいパーツもステッチではなく、全て貼り付けになっているのでデザインとしても美しい。

シューレースを収められるレースロックがある。

シューレースは、スニーカー好きが求めるデザインのひとつだ

もうひとつは、このシューズがシューレースタイプであること。ここ最近はBOAシステムやベルクロ、ジッパーなどバイク用シューズの脱ぎ履きを考えるとこれらの最新技術を施したものが増えつつあるが、シューズというよりはスニーカーとしての美学は、やはりシューレースにあると思う。メンタル的にも、これを結ぶ動作で、家から出かける時のスイッチが入る瞬間にもなるため、僕はわりと好きな時間だ。しかし、バイクに乗る時は引っ掛かる可能性もあるし、脱ぎ履きするときは煩わしく感じる方も多いだろうし、風に揺られるとなんとなく抵抗にもなりそうで嫌だと思う方たちのために、きちんとレースロックが付いている。手前の方を引くとゴム状に引っ張り上げることができ、そこの結び目を挟み入れることでスッキリ!すべて解決!

シフトパッドがしっかり付いているが通気性の高いメッシュ素材の部分もある。

アッパーは普通のスニーカーよりも固めだが、つま先の部分にはメッシュパーツも多く、足が全く蒸れないのにも驚いた。冬場はさすがに寒いくらい風が通り抜けるので、この撮影の際は分厚めのスマートウールの靴下を履いたが、夏場はまるでサンダルで乗っているかのような快適さ。しっかりと風が抜けるように設計されている。よって、1年中ツーリングや街乗りが楽しめるバイク用シューズとなっている。ブーツを履くのが面倒なとき、長い距離を歩く予定の時にはこのスピードライトシューズが大活躍だ。

alpinestars SPEEDFLIGHT SHOES

価格:3万5640円(税込)
仕様 
重量:28.0cm(約602g)
サイズ:24.0cm〜31.5cm
カラー:黒×黒、黒×グレー、黒×白、黒×赤×白
MADE IN ITALY

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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

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