異色のウオッチビルダー、片山次朗さんが率いる国産時計ブランド「大塚ローテック」。すでに「キミの知らない腕時計」で片山さんのアトリエに伺って、「6号」や「7.5号」の紹介をしています。今回は1月15日に行われた最新作のプレス発表会に伺ってきました。
最新作は「5号改」。2012年に発売された「5号」のケースをベースにリファインされた「5号改」は、これまで目にしたことのない、まったく新しいメカニカルなビジュアルの腕時計に仕上がっています。衛星のように動く数字盤(時ディスク)と、固定された目盛りが組み合わさって時間を刻むサテライトアワーウォッチ。
その時ディスクの回転に欠かせないのが、ミネベアミツミ製の世界最⼩ボールベアリング「DDL-004」と、「5号改」のために新開発された極⼩ボールベアリング「DDL-008」です。マッチ棒の先に乗せられたふたつのボールベアリングの写真を見れば、いかに精緻な部品であるかがわかるはずです。
左/世界最⼩ボールベアリング「DDL-004」。サイズ:外径1.50mm、内径0.50mm、幅(厚さ)0.65mm 右/新開発極⼩ボールベアリング「DDL-008」。サイズ:外径2.50mm、内径1.00mm、幅(厚さ)0.80mm
ボールベアリングといえば、従来、機械の内側について、一般には目にすることのない部品。それを表に出し、意匠の一部にしてしまったところが、片山さんのデザインの真骨頂ともいえるところです。以下に、展示会情報と抽選販売の情報があるので、お見逃しなく!
5号改 SPEC
機能: | サテライトアワー、秒ディスク |
駆動⽅式: | ⾃動巻 |
ムーブメント: | MIYOTA90S5+⾃社製サテライトアワーモジュール(⾃動巻、25⽯+2ボールベアリング、毎時28,800振動、パワーリザーブ約40時間) |
ケース径: | 40.5mm |
ケース厚: | 7.6mm(⾵防込ケース厚:12.2mm) |
素材: | ステンレススチール(316L) |
ケース仕上げ: | ヘアライン仕上げ |
防⽔性: | ⽇常⽣活防⽔ |
⾵防: | サファイアクリスタルガラス(無反射コーティング、指紋防⽌コーティング) |
ストラップ素材: | カーフレザー |
ラグ幅: | 22mm |
⽣産国: | ⽇本 |
税込価格: | 74万8000円 ※1年保証 |
ŌTSUKA LŌTEC No.5 KAI Exhibition in Harajuku
[場所] WITH HARAJUKU 1F エントランス
[住所] 東京都渋谷区神宮前1丁目14番30号
[期間] 2025年2月6日(木)~12日(水)
[時間] 10:00~19:50(25日は19:00閉場)
[観覧料] 無料
[URL] https://withharajuku.jp/
第1回抽選販売
2025年3月1日(土)18:00~23:00
公式ECサイト上抽選販売
ŌTSUKA LŌTEC公式ECサイト
片山次朗(かたやまじろう)
デザイン学校を卒業後、自動車デザインの仕事についていましたが、プロダクトデザイナーとして独り立ちし、ある日たまたまネットオークションで卓上旋盤を手に入れます。そこからは見よう見まねの独学で、ついには独立時計師に。2012年には大塚ローテックを創業、販売を開始し、今に至ります。モットーは「自分自身が欲しい腕時計を作る」。時計界のアカデミー賞と呼ばれている「ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GPHG)2024」のチャレンジ部⾨(3,000 スイスフラン以下の時計部⾨)では、大塚ローテックの「6号」がグランプリを受賞を受賞しました。
ミネベアミツミ
機械の回転をスムーズにするミニチュア・⼩径ボールベアリング(軸受)や、1直リチウムイオン電池⽤保護ICなどをはじめとする、超精密加⼯技術を代表するコア技術を中⼼に、半導体、モーター、センサーなど、様々な機械・電⼦部品を⼿がける相合精密部品メーカー。その超精密技術は、エアコン・掃除機・ドライヤー、ゲーム機などの家電製品、スマートフォン・パソコンなどの情報機器、⾃動⾞・航空・宇宙製品、そして医療機器など、幅広い分野で使⽤されています。
動画では、プレス発表会の様子もご覧いただけます!
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