第8回 新行市佳のイチから特撮! 遂にゴジュウジャー!

ニッポン放送アナウンサーで、放送業界一とも言われる超・特撮ファン、新行市佳さんが書き下ろし連載でモノ・マガジン Web に降臨!

テーマはもちろん「特撮」。イチバン好きな特撮をイチから十まで語ります。

第8回は、話題作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』スタートに期待が膨らみ、スーパー戦隊愛が大爆発します!

いよいよ今週日曜日2月16日にスーパー戦隊シリーズ50周年を飾る『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の放送がスタートします!

©テレビ朝日・東映AG・東映

<『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』公式サイト>
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一体どんな作品になるのだろう…とワクワクしながら、先月1月26日、固唾を飲んで「制作発表イベント」の配信を拝見しました。
歴代のレッドたちがイベントに勢揃いし、圧巻でしたね。

キャストの皆さんが思い出の戦隊について熱く話していらして、いかにスーパー戦隊が長きにわたって歴史を作り、世代を越えて愛されてきたかが伺えました。

あなたの思い出のスーパー戦隊は何でしょうか。

ゴジュウジャーで敵組織「ブライダン」幹部の特攻隊長ファイヤキャンドル役を演じられる俳優の三本木大輔さんは、思い出の作品に『星獣戦隊ギンガマン』(1998年-1999年)を挙げられていました。

ギンガマンのオープニングについて熱弁され、「懐かしいと思って動画を観返したら、デレッテッテデン!(オープニングの最後のキメに合わせて監督の名前が表示される部分のことです。)田﨑竜太!? 監督!!!と思って。」と、エンジン全開でお話されていて、三本木さんと同世代の私は、ブンブン頭を縦に振って頷いていました。

『機界戦隊ゼンカイジャー』第3カイの撮影後、憧れの田﨑竜太監督との一枚。

ここで私のスーパー戦隊の思い出を少しだけ語らせて頂くと、子供の頃に夢中になって観ていた作品の一つは『電磁戦隊メガレンジャー』(1997-1998)です。

その当時に買ってもらったメガピンクのフィギュアを今も大切に保管しています。

メガイエローも欲しかったのですが、「買うのはどっちかだよ!」と母に言われて辛かったなぁ。

印象的だったのは第11話の「あぶない!赤いバラの誘惑」

子供たちがプチバラネジレ(いわゆる怪人)にされてしまうという怖いエピソードで、その恐怖を引きずったせいか、これを観た直後に習い事のテニススクールに行ったところ、空振りしまくりでした。

また、この話で「朴念仁」という言葉を覚え、意味をよく理解していないにも関わらず、何かあると「朴念仁なんだからー!」と口走っていたことも覚えています。

昔から早起きが苦手で、平日はギリギリまでふとんの中に潜り、寝ぐせだらけで登校していた私ですが、日曜日だけは目覚ましが鳴る前に起きていました。

格好良いアクションに個性豊かなキャラクターたちが生み出すドタバタ感。

沢山笑って泣いたアツい日曜日の朝にワクワクしたのです。

ヒーローの聖地・後楽園ゆうえんちの『救急戦隊ゴーゴーファイブ』のショーで、憧れのゴーレッドになった私。

そんな私が、スーパー戦隊シリーズ45作目の『機界戦隊ゼンカイジャー』(2021年-2022年)にアナウンサー役で第3カイと第42カイの2度、出演させて頂く貴重な機会に恵まれました。

私がラジオで暴走気味に特撮について話しているところを田﨑竜太監督が聴いてくださっていたことが、この夢のようなご縁に繋がりました。

出演のお話を頂いた時は飛び跳ねて喜びましたが、「果たして、ゼンカイジャーの世界の住民として違和感なく溶け込めるだろうか。」という不安、と同時に恐れ多い気持ちもありました。

加えて、もう一つの心配事が「セリフを覚えること」

普段担当しているラジオ番組では、フリートーク以外のお知らせの部分は手元の原稿をもとにお伝えしています。

ですので、セリフを暗記することが初めてでした。

「現場に入ったら、緊張するに違いない。」と思い、お風呂掃除中、お皿を洗いながら、洗濯物を干しながら…ぶつぶつ何度も繰り返して撮影に臨みましたが、憧れの現場に来てしまったという感激とドキドキが入り乱れて、やっぱり頭の中は真っ白になりました。

第3カイ「マジでぬぬぬな魔法使い!」では、テレビ番組内で星座占いをしているアナウンサー役で、主人公の五色田介人くんやヤッちゃん(介人くんのおばあちゃん)、ジュランやガオーンたちが朝ごはんを食べている中、テレビの中で「今日の運勢」を伝え、占いの最後を「いってらっしゃーい!」で締めくくるという場面でした。

テレビのオンエアを楽しみに観ていると、介人くんが「行ってきます!」と言って外に駆け出して行った瞬間に、「いってらっしゃーい!」の私の声が聞こえてきて、「まさか主人公を送り出す日が来ようとは」と感動もひとしおでした。

第3カイは、マジーヌがゼンカイジャーに仲間入りする話で、内気なマジーヌにとって「占い」が背中を押してくれる存在であることも描かれていました。

「自分の好きなもの」に心を支えてもらうこと。

私にとっては、それが「特撮」であり、「ニチアサ」でした。

きっと、これからもそうです。

第42カイ「新ヒーローにゃ!おコタの密会!!」では、なんとコタツワルドに猫にされてしまうアナウンサー役でした。

コタツワルドに猫にされたアナウンサー役。ジュランとの2ショット。 ©テレビ朝日・東映AG・東映

私がコタツの中でウトウトしながらニュースを読んでいるところをジュランが起こしに来てくれるという、これまたテンション爆上げなシチュエーションでした。

ジュランのスーツアクターを務められていた竹内康博さんのキレッキレのダンス、リハも本番もつねに全力全開で思わず見入ってしまいました。(眠いシーンなのに!)

ヘアメイクさんによる渾身の猫メイク、コタツの上には撮影用に作られた雑誌があり、細やかな部分まで職人技とこだわりが詰まっていました。

オンエア上は数秒かもしれませんが、その一秒一秒が考え抜かれて積み上げられていることを肌で感じた瞬間です。

「一瞬たりとも見逃してはいけない!」と改めて思いました。

さあ、『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』はどんな世界になるのでしょう。

ここからまた新しいスーパー戦隊の歴史が始まります。

冒険の準備はできていますか?

<『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』公式サイト>
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Profile
新行市佳 (しんぎょう・いちか)

ニッポン放送アナウンサー。
1992年東京都生まれ秋田県育ち。 2015年ニッポン放送に入社。
現在は朝のニュース番組『飯田浩司のOK!Cozy up!』(月~金・6時~8時)と『藤井貴彦 Saturday Night Buzz』(土・19時~21時)でアシスタントを担当。
大の特撮好きであり、ニッポン放送と「ゴジラ」とのコラボ番組『ゴジラ|ニッポン放送70周年特別番組 幻のラジオドラマ復活!新春ゴジラ談義』や『山崎貴のオールナイトニッポンGOLD~ゴジラ|ニッポン放送70周年スペシャル~』でアシスタントを務めた。

ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!
月曜日~金曜日の6時から8時まで生放送! ニッポンと世界の今が分かる朝のニュース番組。パーソナリティは飯田浩司アナウンサー。アシスタントは新行市佳アナウンサー。radiko、ポッドキャストでも聴ける。

ニッポン放送『藤井貴彦 Saturday Night Buzz
好きな男性アナウンサーランキングで1位を獲得し、2024年春にフリーとなった藤井貴彦氏の初ラジオ番組! 毎週土曜日7時から9時放送中。街の情報やリスナーのお便り、自身のエピソードなどをもとに話すトークバラエティ。パートナーは新行市佳アナウンサー。

【次回予告】

「新行市佳のイチから特撮!」第9回は3月1日公開!(通常2日と16日の月2回アップ)。特撮愛が溢れて止まらない、アツい連載を見逃すな‼

【急告! スクープアップ!】

『モノ・マガジン』2-16 号(1 月 31 日発売)はラジオ放送 100年特集!『飯田浩司の OK!Cozy up!』スタジオ密着レポート掲載! バックナンバーは書店お取り寄せや「mono shop」で!

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