ALOHA(アロハ)!!2025年「スパリゾートハワイアンズ」は60年目。還暦祭始まったから、直行バス飛び乗ってハワイアンズに行ってみた!

福島県いわき市にある「スパリゾートハワイアンズ(以下、ハワイアンズ)」は、東京駅から直行バス(宿泊者は無料)で約3時間30分で行ける、6つのテーマパーク、ホテル、ゴルフ場、グランピング施設からなる「夢のハワイ」をイメージした、国内最大級のテーマパーク。昭和41年の設立・営業開始から今年で60年!!2025年、ハワイアンズは60周年還暦祭(2025年1月15日~2026年1月15日迄)をやっている。60年歩み続けた歴史は、激動と感動を刻んできた。そして、100周年を目指して全社員・スタッフ、熱烈なファンと共に壮大な還暦祭がスタート!!

還暦祭スタートの記者会見(左から)
CoCoネェさん
ファイヤーナイフダンスチーム シバオラ
リーダー ジンLEONさん
スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム サブキャプテン プアメリア真由さん
常磐興産
代表取締役社長 関根一志氏
60周年アンバサダー アルコ&ピース
平子祐希さん・酒井健太さん

右から)カレイナニ早川先生※1 副社長 中村豊氏※2 フラガール初代キャプテン小野さん※3 他フラガール1期生の皆さんと、本州最大の常磐炭礦 昭和40年頃のハワイアンズ

映画フラガール ※1松雪泰子さん演じたモデル ※2岸部一徳さん演じたモデル ※3蒼井優さん演じたモデル

マイナスをプラスに転じた、副社長中村豊氏(当時)逆転の発想

「石炭」は「黒いダイヤ」と、かつてそう呼ばれていた。エネルギーの主役が石炭から石油に転換された昭和30年代、石炭産業は没落の一途をたどることになる。石炭に依存していた地域経済を救ったのが「温泉」だ。石炭を1トン掘るために40トンの温泉を汲み出すことは、生産力のダウンをもたらす「負」の魔湯だった。当時一日の湧出量は、日本の総人口に毎日一合(0.18L)の温泉を分けられる程の量。その豊富に湧き出す温泉に目を付けたのが、当時の副社長 中村豊氏だ。「坑内から湧出する温泉の地熱と、豊富な湯量を利用すれば、東北の地でも一年間温暖な空間が創出できる」として、昭和38年に「温泉レジャー施設」の建設計画を発表!奇想天外な発想マイナスをプラスに転じる、これが桃源郷ハワイアンズの原点だったのだ!

常磐音楽舞踊学院創設
創業を1年前に控えた昭和40年4月、日本初のフラダンス、ポリネシアン民族舞踊の学校『常磐音楽舞踊学院』を設立(昭和43年12月に福島県知事認可の各種学校となる)。フラガール一期生18名が特訓を始めた。

「常磐ハワイアンセンター」開業を1ヶ月後に控えた昭和40年12月6日。東京大手町サンケイホールで行われた「旗揚げ公演」。昼夜それぞれ2000名を超える人が押し寄せた。こうして昭和41年1月に開業。南の島(ハワイ)への夢と感動を与えてきたのだ。

1964年(昭和39年)
常磐湯本温泉観光株式会社を設立。

1965年(昭和40年7月~12月 )
「常磐ハワイアンセンター」オープンキャラバン。PRを目的としたキャラバンを実施しました。 地元の勿来(なこそ)海岸での公演を皮切りに、青森県から東京・大手町のサンケイホールでの最終公演まで、主要都市30カ所でキャラバン公演を行いました。

1966年(昭和41年1月)
常磐湯本温泉観光が「常磐ハワイアンセンター」(現在のスパリゾートハワイアンズ)開業。

1990年(平成2年3月)
常磐ハワイアンセンターの名称を「スパリゾートハワイアンズ」に変更

2006年(平成18年)
映画『フラガール』公開ハワイアンズフラガールを全国区に押し上げる

2011年(平成23年5月~10月 )
東日本大震災発生により休館を余儀なくされ、フラガールも踊る場所を失ってしまいました。それでも、原発事故後の風評被害にあえぐ故郷いわき市を復興させたいという思いと、自分たちの元気な姿を発信するため「フラガール全国きずなキャラバン」を46年振り(キャラバン)にスタート。

2019年(令和元年6月~12月)
「フラガール全国きずなキャラバン2019」

2021年(令和3年2月8日~3月10日)
「ハワイアンズきずなメッセージ2021」を展開。
東日本大震災から10年、そして新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、外出自粛が続く中、「笑顔と元気をお届けしたい」「きずなを紡いでいきたい」という思いを形にすべく、フラガールからのメッセージをリレー形式で配信しました。

2025年(令和7年1月~) 
60周年還暦祭
常磐興産社長、関根一志氏の挨拶とアルコ&ピースのスタート合図で2025年それぞれの思いをのせてハワイアンズ還暦祭がスタート!!CoCoネェさんも大喜びだ。

還暦祭スタート会場には、約1100人の観客がそれぞれ60年の思いを秘めてその一瞬を共有したぞ。1年間のロングラン還暦祭は3タームに分かれているのだ。①2025年1月-6月 ②7月-8月 ③9月-2026年1月。2025年のイベントは目白押しだ。

キャプテンソロダンサー
レヒヴァ由妃

記念すべき60周年の2025年1月1日元旦、スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチームの第20代キャプテンに就任したレヒヴァ由妃。フラガール39名を束ねる。

開業以来、度重なる自然災害や社会の変化にも屈することなく、その都度新たなステージへと歩みを進めてきたハワイアンズ。その想いを込めて、新ショーのタイトルは、“続きますように”という意味を持つハワイ語「E mau」。新ショーは、常磐炭鉱時代からの歴史を振り返りつつ、未来への希望を象徴する多彩な演目だ。

炭坑カヒコ(炭坑節)

常磐炭鉱時代からの歴史を振り返る炭鉱カヒコ。儀式や奉納、祈りとして踊られる伝統的なフラにより、60年前の常磐炭砿時代を彷彿させる演目だ。

タフワフワイ(Ta hu wa hu wai)

これぞハワイアン、ポリネシアのダンスのタフワフワイ。華やかな衣装で舞うフラガール達の揃ったパフォーマンスは圧巻。ピタッと全員がきまる振り付けには、観客の拍手が鳴り止まないのだ。

タネイムア(Tane I Mua)

動と静が交差するタネイムア。静まり返ったステージ中央で、レヒヴァ由妃の華麗な「バックベント」が7年半ぶりに舞台に復活。背中をステージにつけた状態から起き上がる、そのパフォーマンスに目が釘付けだ。

オテア(Ote’a)

オテアは、タヒチアンダンスの代表的な踊り。激しい動きと速いテンポ、そして伝統打楽器のトエレやファアテテ、パフなどの演奏に合わせて華麗で煌びやかな舞は誰もがその世界に引き込まれてしまう。映画フラガールのエンディングにも登場する「フラガール虹を」の曲に合わせて、全フラガールで舞うこのステージは圧巻だ。

ファイヤーナイフダンスチーム・シバオラ

ジンLEON

アフィ諒汰

2016年4月に国内唯一のファイヤーナイフダンスチーム「Siva Ola(シバオラ)」を結成。同年7月3日にシバオラ単独ショーの公演がスタート。Siva Olaはサモア語で「強い踊り」の意。その躍動感あふれるファイヤーナイフダンスは圧巻だ!

古代のハワイは無文字社会。フラはハワイ人の本能や生きた証、歴史を残す手段であった。火山、森、海、そして花。表現するポージングは星の数ほどにもなる。

ハワイアンズとフラガールの知名度を、全国に知らしめた2006年公開の映画『フラガール』。撮影で着用された衣装他、貴重な資料が所狭しと展示されている。ハワイアンズの歴史を垣間見ることが出来る。

2011年3月、東日本大震災で施設も被災。踊る場所を完全に失った中、フラガール29名は震災復興を願い同年5月3日から「フラガール全国きずなキャラバン」と題し、26都府県と韓国・ソウルを含む125か所で計247回の公演を行なった。経験した絆は今も受け継がれている。

広報小室美咲さん(ラウレア美咲)講師橋本加奈さん(ホクラニ橋本)サブキャプテン MANAMI

ハワイアンズは創業60周年。100周年の未来に向かって走り続ける3人の元フラガール、いまフラガールに、自分にとってのハワイアンズ、話聞いてみた。

常磐舞踊音楽学院 講師 橋本加奈さん

現在、常磐音楽舞踊学院舞台の講師をしている橋本さんは、フラガール29期生のソロダンサー、ホクラニ橋本(ハワイ語で「煌めく星」)。数々の苦難を乗り越えてきた煌めく星だ。卒業後は日々後輩、新人の指導にあたっている。指導だけではなく、舞台構成、演出にまで仕事は多岐。「ただ踊ればいいのではない」をモットーに「愛」をもって一人一人をプロのダンサーに育てている。100周年に向け頼もしい講師だ。

スパリゾートハワイアンズ 広報担当 小室美咲さん

2023年に舞台を卒業、今はハワイアンズの広報担当をしている小室さんは、48期生18代キャプテンソロダンサー、ラウレア美咲(ハワイ語で「平和、幸福、友情」)。いまはハワイアンズ全体の感動を伝えるべく広報業務専任。外に、内にハワイアンズの「絆」を大切に日々広い敷地内を走り回る。

スパリゾートハワイアンズ ダンシングチーム MANAMIさん

MANAMIさんは現役のフラガール、53期生サブキャプテン。キャプテンとチームを支える三人のサブキャプテンのうちの一人だ。どんな状況下でも「絆と愛」で乗り越え前に進む。

短い”ALOHA”という言葉。ハワイアンズに到着するとこの言葉から始まる。「A」アカハイ優しさ「L」ロカヒ調和「O」オルオル心地よさ「H」ハアハア謙虚さ「A」アホヌイ忍耐。

スパリゾートは60周年還暦祭。バスに飛び乗って正解だった!!

スパリゾートハワイアンズ
住所:福島県いわき市常磐藤原町字蕨平50
施設:6つのテーマパーク、ホテル、ゴルフ場、グランピング施設
敷地面積:330,000 m²
館内:常夏28℃

スパリゾートハワイアンズ

  • 昭和‐平成‐令和とグルメからファッション、ペット(猫専門)まで幅広いジャンルの情報誌を手掛ける。現在は、執筆の傍ら全国地域活性化事業の一環で、観光・地方に眠るお宝(ギアもの)ご当地グルメを全国旅取材する日々。趣味は街ネタ散歩とご当地食べ歩き。自宅は猫様の快適部屋を目指し、日々こつこつ猫部屋を造作中!!

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