ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑109 真冬から春先まで汗冷えを防ぐ、寒いときのドライレイヤー!

finetrack ドライレイヤー ウォームT

春先から夏前までの衣類のコントロールは難しい。寒かったり、暑かったりを繰り返すから。まして、標高のあるエリアに行く登山やトレイルランニングであればなおさら。寒さに弱いくせに、汗っかきの僕がアクティブスポーツの際に悩まされる「汗冷え」にフォーカスしたドライレイヤーベーシックを以前に紹介したが、今回は寒い時期に助けてもらえる一着。ファイントラックのドライレイヤーウォームTの偏愛っぷりを語りたい。

私は、finetrack(ファイントラック)のドライレイヤー®︎ウォームを愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

ファイントラックは2004年に創業した日本ブランドだ。神戸の住宅地にある一軒家でドライレイヤーを開発。「遊び手が創り手」というテーマを掲げ、金山代表をはじめ、社員がアウトドアアクティビティを通して製品を開発。実際にアウトドア遊びをしているときに思いつくアイディアを具現化、製品化しているため他のブランドにはない特徴を持っているものばかり。僕も10年以上前にファイントラック製品に出会って以来、数々の登山行、アドベンチャーレース、自転車レース、トレイルランニングのレース、自転車海外ツーリングで着てきた。どんな環境下のパフォーマンスでも、絶大な手助けになっていたといっても過言ではない。

それまで、登山やアウトドアスポーツで主流だった3レイヤー(重ね着)に革命を起こす5レイヤリングというシステムを提唱。それによって、行動中と停滞中の繰り返しによる汗冷えから身を守ることができるようになった。吸汗速乾素材のウエアの下に着るメッシュの高撥水性インナーがこれほどまで効果があるなんて誰も気づかなかったことだろう。それが遊び(アクティビティ)を突き詰めていくことで得られる発明なのだ。

また、今日のアウトドアブランドではできない国産の工場で作り続けていることも他のブランドではできない一面だ。同ブランドの代表作でもあるドライレイヤーだけでなく、独自の防水透湿性素材を使ったレインウェアのエバーブレスシリーズ、多少の雨を防ぎ、寒風を通さず蒸れにくいミッドシェルであるフロウラップ、動きやすい登山用パンツであるストームゴージュアルパインパンツやカミノパンツ、水濡れに弱いダウン素材のウィークポイントを解消した次世代化繊保温素材ファインポリゴン、特許製法の骨格構造で、軽くてコンパクトながら耐久性の高い山岳テントであるカミナドームなど、マウンテニアリング界に数々の革命を起こしてきた。

ドライレイヤーウォームは待望の寒い季節用である

アクティブスポーツにつきものである「汗冷え」を一刀両断

今回のウォームというタイプは文字通り暖かい素材になっている。ドライレイヤーベーシックに比べて1.5倍のあたたかさだそう。実際に、真冬のトレイルランニングで山を走ったところ、汗をかいてもサラッとしていて快適そのもの。僕は暑さには強く、いくら気温が高くなっても問題ないのだが、体脂肪率が低いせいか寒さにはめっぽう弱く、真冬の雪山登山、トレイルランニング、バックカントリースノーボード、自転車ツーリングでは着替えを何着か持って行かないと風邪をひいてしまっていた。つまり、低体温症を起こしにくくする、待望のドライレイヤーなのだ!

左がドライレイヤーベーシック、右がドライレイヤーウォーム。目が細かくなっているのが一目瞭然

画像を見ても、以前のドライレイヤーに比べて、目が詰まった素材だということが分かる。沢登り、カヤック、キャニオニング、パックラフトなどの100%水に濡れるアウトドアスポーツでは安心感につながる。

ウォームでは、ウエストのゴム1本にまでわたり、メッシュ状で水を含みにくく乾きの早い新開発のゴムを採用しているとのこと。

生地に水を落とすとこのように玉になって中まで浸透しない。すごい!!

ドライレイヤーとは、生地自体に撥水加工がされているので、汗などの水分を身体の外側に逃して、その上に着たベースレイヤー(吸汗速乾素材)に吸い込まれ、そちらの速乾性によって汗が消えていくという機能。2019年にリニューアルしたドライレイヤーウォームは、前のモデルに比べて、柔らかく、伸びの良いニットメッシュ生地になっていて、長時間でも着続けることができ、肌面に凹凸を持つニット構造により、汗をかいたり、水で浸った後も肌離れがよく、サラッとした着用感が続く。

新製品でもある「にほんのいろTシャツ」とは相性抜群。画像の銀(しろがね)の他に、常盤(ときわ)、雪白(ゆきしろ)、紺碧(こんぺき)、梔子(くちなし)、紅樺(べにかば)の全6色展開

最近、購入したにほんのいろTシャツのような吸汗速乾素材を着るとあっという間に汗が引いていくのが分かる。画像では分かりにくいが、表面についた玉になった水の上にTシャツを載せると、あっという間に吸水していく。ファイントラックのベースレイヤーは他にも春夏秋冬それぞれの季節に最適な種類豊富なラインアップなのでぜひホームページをご覧になっていただきたい。

着心地もよく、以前よりもカッティングが非常にきれいな形になっていて、トレイルランニングでも動きやすかった。

生地自体に抗菌防臭加工が施されているので臭い知らず!

もう一つの特徴は、生地自体に抗菌防臭加工が施されているのでイヤな臭いの発生を抑える点。それによって、何日間もかけて山を歩く縦走登山や、荷物を多く積めない自転車キャンプツーリングなどでも大活躍する。アウトドアアクティビティが好きで、汗をかきやすい体質の方にはぜひ試してもらいたい一着だ。

finetrack ドライレイヤー ウォームT

価格:6160円(税込)
仕様 
重量:79g
素材:ポリエステル90%、ポリウレタン7%、複合繊維(ポリエステル)3%
サイズ:メンズ S, M, L, XL(レディースもあり)
カラー:グラファイト

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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

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