
フィルムの装填や取り出し、仕上がるまでの期間など、何かと手間と時間のかかるフィルムカメラだが、 いざ写真を見たときの感動は言葉にならない。この気持ちを体験したいなら「東京CAMERA」へ。 そのときだけのフィルムコンパクトカメラがあなたを待っている。
写真/熊谷義久、青木健格(WPP)文/モノ・マガジン編集部
人気モデルから希少な名機まで
構図を決めてシャッターを押すときの緊張感、仕上がった写真を初めて見るときのワクワクした気持ち。フィルムならではの自然な色合いや独特な光の捉え方……。手間のかかるフィルムカメラには、デジタルでは味わえない楽しみや驚きがある。こうしたフィルムカメラの魅力を存分に体験できるお店が「東京CAMERA」だ。
フィルムカメラを扱う中古専門店は数あるが、そのほとんどが高級カメラや一眼レフ、レンズが主力なのに対し、同店ではそれらに加えて、コンパクトカメラを多数取り揃えている。店内に設えた有孔ボードには「オリンパス ペン」や「ヤシカ エレクトロ35」など初期の名機から、「キャノン オートボーイ」や「コニカ 現場監督」といった80~90年代の人気モデルがズラリと並ぶ。かつてフィルムカメラに親しんだ40代以上の方なら、その様にきっと懐かしさがこみ上げてくることだろう。そして、また手に取ってみたくなるに違いない。
ほかにも、お店には「チノン・ベラミ」や「ベトリ・カーラ35」といったマニア向けのレアものから、海外の名機まで幅広く揃う。レストア済みの商品が多く、購入後30日間の保証が付くものもある。一点モノが多いから、一期一会の心構えで出かけてほしい。
いま買える往年の名機

フィルムカメラが普及し始めた、昭和9年から25年まで 製造された折りたたみ式小型カメラ。127ロールフィル ムを使用し、ピントは目測、露出計やシャッターボタン もない簡素な構造になっている。店頭価格1万6500円

「押すだけで誰でも撮れる」をコンセプトに昭和36年に 発売された初の全自動カメラ。絞りやシャッタースピー ド、ピントを自動で調整する機構を搭載し、カメラは操 作が難しいという常識を覆した。店頭価格3万3000円

高精度の露出計と機械式シャッター、描写力に定評ある Tessarレンズを搭載し、昭和51年に発売された独製高 級コンパクトカメラ。発売当時はハーフサイズが主流の なか、35㎜フィルムを使用する。店頭価格4万9500円

バリアー式のレンズカバーを採用した樹脂製カメラ 「XA」の後継機として、昭和55年に発売。同機をベース に、機能をプログラムAEとオートパンフォーカスに絞り、 使いやすさを向上させている。店頭価格2万5300円

名機「T2」のデザインと操作系を受け継いで平成5年に 発売された高級コンパクトカメラ。カールツァイス製の バリオ・ゾナーズームレンズ(28㎜~56㎜)を搭載する。 本体は強靭かつ軽量なチタン製だ。店頭価格8万2500円

38~105㎜のバリオ・エルマーズームレンズを搭載した。 アルミ製の本体は260gときわめて軽量で使いやすく、初 めてのライカにピッタリの製品といえる。平成12年発売。 店頭価格9万9000円




