
今回挑戦する料理「スフォルマート(sformato)」は、イタリア語で「形がない」という意味で、オーブンで焼いた野菜や卵、チーズなどを混ぜ合わせた、イタリアの伝統的な料理です。素朴な味わいと優しい口当たりが特徴で、作り方はいたってシンプル。

まずホウレンソウをフライパンで数分間炒めて、味を整えておきます。大きめのボウルに卵を割り入れ、小麦粉、牛乳と混ぜ合わせ、ホウレンソウ、角切りにしたモッツァレッラとパンチェッタ、ペコリーノ・ロマーノチーズ、塩・コショウを加えて、よく混ぜ合わせます。

その後、オイルを塗っておいた型に流し入れ、オーブンで25分ほど焼いて完成です!


今回使用したチーズは、ミラノやパリなどから200種類以上ものチーズが集まる、ナチュラルチーズ専門店として有名な「フェルミエ」のペコリーノ・ロマーノチーズ。

問フェルミエ ☎︎03-5776-7722
ペコリーノ・ロマーノは、イタリアのチーズの中でも、最古と言われるもので、イタリアで多くの人々にこよなく愛されるDOP指定の羊乳チーズです。
イタリア最古のチーズともいわれ、濃厚で塩味が強いのが特徴で、削って料理の味付けに使用するのがお勧めです。

「スフォルマートは、冷めても美味しく食べることができるので、春のピクニックなど、お弁当に最適です。ペコリーノ・ロマーノチーズは、故郷であるラッツィオ州で好んで食べられる美味しいチーズです。マイルドな感じにしたいなら、お好みでパルミジャーノチーズと混ぜても美味しく出来上がるので、試してみてください!」と教えてくれたマッテオさん。
青空や緑が広がるこれからの季節、ピクニックや遠足などお弁当に詰めて持っていけば、最高に気分が盛り上がりそう! とびきり美味しいイタリアの伝統料理「スフォルマート」を、友人や家族皆で味わおう!

Matteo Inzeo(マッテオ・インゼオ)さん
1976年生まれ、ラツィオ州ラティーナ出身。ローマ大学日本語・日本文学科卒業。2003年より東京でイタリア語教師として活躍。2005年よりNHK TV、NHKラジオに出演。趣味は外国語学習、ファッション、読書、料理などで、空手初段、フィギュアスケート1級。
マッテオ・インゼオ
instagram.com/matteoinzeo
ベリタリア イタリア語・文化教室
(電話)03-6416-9308
https://bellitalia.jp.net/it/
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