パイのネーミングに含まれる吹割(ふきわれ)とは、滝の名前であり、群馬県北部に位置する沼田市にある。周辺は関東地方を代表するりんごの産地である。関東の奥まったところに位置する一帯は、内陸性の気候条件として、日照時間はたっぷりあるが、昼夜でかなりの温度差を生じる。また、霜が降りる時期が遅い。これは果樹栽培にとっては好条件となる。りんごを木で完熟させることができて、その間に蜜がたっぷり入る。パイのフィリングにした時に、それがりんごの力になる。直径約約18.5cmのサイズの型に、約4個分の地元産のりんごを入れている。切り分けた時に、パイ皮に対して、かなり満足がいくものになるのは、りんごのボリュームがたっぷりとしているからである。
このパイを作っている伽羅苑は、吹割の滝からすぐのところにある。ドライブインを兼ねた店で焼き立てを楽しむだけでなく、通信販売で取り寄せることもできる。注文と発送は、伽羅苑を運営する丸久物産が行っている。
黒砂糖が主役であるかりんとうと、饅頭のペアリング具合がグッド!
饅頭を割ってみると、餡を包んでいる饅頭の皮の上に、黒糖が主体の層がかかっているのがわかる。これが適度にしっとりしているからなのだろう、口溶け感がとてもいい。黒糖の甘みを、しっかり伝えてくれる。くどくはなく、だからといって淡くもない、黒糖ならではの奥行きのある甘さ。実は饅頭が中心に抱いているこし餡にも、黒糖を練り込んであるらしい。だからなのか、一つのかりんとう饅頭で、十分に満足感がある。
丸久物産
群馬県沼田市利根町追貝978
Tel: 0278-56-3711
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