全日本選手権初日、公式練習とコントロールプラクティスそして予選へ
早朝から支度をして受付を済ませます。車両に貼るIDのシールをもらいます。本車検の前に車検をしてもらいました。なんと燃料タンクが規定よりも大きく容積を減らさないといけません。近くの方にお聞きしてタンク内に専用のつめものをして対策できました。無事車検もパスしました。レース用のタイヤも作戦を立て今回は4セット購入しました。
公式練習開始
昨日の整備で安心して走行できます。ピットレーンから車両を見送りコースイン気持ちよく走る姿を思い描いていましたがすぐにインカムに娘(ドライバー)からの悲痛なメッセージが届きます!
「曲がらない!無理!」
緊急ピットインをして点検をします。見た目も変でやたら車高が低く地面とボディが接触しているではないか。もしやと思いボディを外し見てみると、昨日整備したオイルダンパーが外れてしまいシャーシーが地面と接触していたようです。完全に父の整備ミス。こんどは失敗が許されない、そんなプレッシャーのなか修理をしてコントロールプラクティスへ向かいます。
修理も終え娘(ドライバー)に託します。調子よく周回をかさねています。途中給油のためピットインしコースへ復帰。順調です。ところが中盤に差し掛かったころワークスドライバーが血相をかえてこちらに駆けてきます。「エンジンが危ない!」ワークスドライバーの叫び声がしたその瞬間コース上でエンジンブロー。「遅かったか!」。
車両をコースから回収しピットでエンジンを外しワークスドライバーの方に見てもらいました。プラグを外しルーペで確認します。落胆した声で「エンジン終わりました」と告げられました。燃調が悪く負荷がかかりプラグのフィラメントがシリンダー内に落ちエンジンが壊れてしまったようです。チューナーの方にエンジンを壊したことを謝りにいきました。もうこのときは顔面蒼白で自分では何もできない状態でした。
万事休す
我が家の全日本選手権はここで終わりだとおちこみました。その後の予選一回目はトラブルの対応に追われ出走できずリタイアとなりました。このまま予選を走れなければ決勝にも進めない。ここまでがんばってくれた娘に申し訳ない。困っているとエンジンメーカーの方がブースにエンジンを持ち帰りエンジンを直してくれました。奇跡がおきました! 復活です。今度こそ走らせたい!
予選二回目開始
自分たちの予選は最下の組で7台で走行します。これまでの失敗から自分ではできないエンジン調整をメーカーの方に見てもらうことにしました。するとすぐに分かるほどエンジンの調子もよく車両も安定しています。インカムには娘(ドライバー)から「速くなった、うまく走れそう」と、うれしいメッセージが入ります。よし! がんばれ! 行け! 無事に完走しておくれ! 予選の結果が発表になりました。なんとその組のトップになりました。とてもうれしかったです。
予選三回目開始
今日最後の走行になります。タイヤも新品に交換です。アドバイスも受けセッティングも少し変更しました。車両の癖が変わりましたが何とか走り、順調に周回を重ねることができました。クラッシュなどでかなりアライメントが狂っていたようで修正してもらい、いろいろと直してもらいました。あとは清掃して明日にそなえます。